横濱たよりロゴ 第208号 2006.12.10
 ちょっと異質なアカデミックな雰囲気

福井県済生会病院 パネルディスカッション アルコール無しの交流会
 2006年12月3日(日)にejnet主催(NPO法人 女性医師のキャリア形成・維持・向上をめざす会)の「2006北陸フォーラム」でパネラーとして壇上に上がることとなった。会場は福井県済生会病院。http://www.ejnet.jp/topics/forum_061203.html http://fukui-saiseikai.com/
 
 少子化担当の行政マンを除いて会場内はほとんどがお医者さんとこれからお医者さんになる学生さん。一般の人の意見も聞きたいとのことで私に声が掛かった。事実婚を選び、新しい家庭像を模索しながらNPO活動を行っている点も評価されたのかもしれない。
 子医学生のキャリア形成支援を考える「地方で子育ての出来る産婦人科医、小児科医になる!!」がテーマでいろいろな意見が出されたが、私の生活感とは大きな隔たりが感じられた。それは、異常なまでの上昇志向がかえって彼女らを苦しめ、社会に貢献できなくしているというものだ。実現可能な提案があっても、ロールモデルが近くにない(前例がない)などの理由で積極的に社会を変えていこうとする考えはないようだ。また、自分の理想とする病院経営をしようという考えもはじめからないようだった。目に見えない古い体質をひしひしと感じた。
 一般社会では「医者・弁護士」と同列で扱われることが少なくないが、勤務医がベースになっている医療界と、勤務弁護士は「いそ弁=居候弁護士」と言われ一段低く見られる法曹界ではかなりスタンスが違うと感じた。フリーの仕事をしている私にとって職業観を考え直す良い機会となった。
 交流会では多くのケーキが並べられ、乾杯にも地元特産の梅ジュースという感じでアルコール無しで進められた。別の大きな企業のクリスマスパーティでもアルコール無しで行われるものもあり、時代の流れを感じる。タバコ環境の正常化(無煙化)と並んで良い方向に進んでいると思う。 ついでに回したビデオを編集し3時間程度のDVDを制作中。

福井県立大学情報演習室 大判フィルムや使用機材を見せる 
 12月4日(月)は、福井県立大学情報演習室でゲストスピーカーに招かれた。情報処理EというDTPをテーマにした選択科目で昨年も招かれている。 http://www.fpu.ac.jp/
 今回は、「DTPにおけるデジタル写真の活用とWebでの展開 --良い写真とは--」をタイトルに、写真家と聞いたときのイメージを質問することから授業に入り、写真家の種類、フィルム現物の提示、撮影機材の提示などで組み立てた。
 恒例となった「金閣寺プロ写真家クイズ」などは、大学が導入しているe-ランニングシステム「WebCT」を利用して回答を集めた。最後は良い写真とはの質問を集め、私の回答としては「写真家自らが考えた作画意図を知識と経験から表現できたもの」とした。
 授業後の感想などを読むと普段接することのない写真家の現場の話が聞けたと概ね高評価だったが、積極的な質問が少ないのは残念だ。バブル崩壊後の学生は総じて元気がないというか積極的に学ぼうとする姿勢は見られないという。
 アプリケーションの使い方などは書籍でも学べるが、本に書かれていない現場の話を中心に組み立ててみたが、自分自身が大学生時代に社会人の授業は有ったかを思い出してみた。
  唯一、覚えているのは「産業医学」という授業で古川電工に勤める医師が話をしてくれたものだ。名前も顔も忘れてしまったが、うちの会社は良い会社だと断言し、その理由は自殺率が低いという点を上げていた。ふとそんなことを思い出した。                         



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