2008年7月17日(木)に、越前市文化センター(旧武生市)で映画「日本の青空」を見てきた。
http://www.cinema-indies.co.jp/aozora/
よく知らない映画だったが、まちつくりNPOラピュタ創造研究所http://laputa21.com/からの案内メールに興味を引かれて見る気になった。
1日限定で10時、14時、19時半開始の3回上映で、急な仕事にも対応できるようにと10時の回に出かけた。午前中の上映会はがらがらだと思っていたが、小ホールがほぼ満席。多くは、年配の方々だった。
憲法問題を扱っているので、映像の粗いドキュメンタリー映画かと思っていたが、しっかりした台本に基づく上質な劇映画だった。
キャストも現代シーンでは、編集者を演じる田丸麻紀を中心に東京の繁華街でのロケや多摩川河川敷に数百人のエキストラを動員しての風船フェスティバルなどしっかり撮られている。
大正から昭和のシーンは、憲法学者の鈴木安蔵の妻を演じる藤谷美紀が良い味を出していた。色温度もやや低めにセピア調の雰囲気で現代とは違ったテイストに仕上げている。アメリカ人役もはまっていた。
何かを多くの人に伝えるためには、上質なエンターテイメントに仕上げる必要性を痛感させる作品だった。ホームページを見ると、制作費がまったく回収できていないことがわかった。良いものを作るためにはそれなりにお金が掛かるものだ。2時間3分の長さだが、啓発用に30分バージョンも有ると良いと思った。
劇映画なので、描かれている内容がすべて正しいとは思っていないが、日本人が制作した草案を読んだGHQがその精神を活かして戦争放棄の第9条などの日本国憲法を制定したとされている。
歴史的な検証はさておき、平和憲法は日本だけでなく世界に広くPRすべき崇高なものだ。戦争が絶えない現代だからこそ、しっかり守っていきたい。
職人Kという方の、めがね職人どっと。comというユニークなブログが見つかったので、リンクを張らせていただいた。
http://tuziokamegane.blog108.fc2.com/blog-entry-92.html
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