現代美術作家 角 喜代則さんは、生まれ育った福井県今立町(現在の越前市)で創作活動を続けている。
若い頃には京友禅染めの仕事をしたこともあったが、最近は新聞紙を素材に1年以上もの年月で樹脂で固めた石のような鋼鉄のような質感を持った立体作品に力を入れている。
http://www.kadokiyo.com/
ご自身の作家活動と並行して、アトリエの隣で、「Street Gallery みちくさ」という展示スペースも運営しており、プロアマ問わず毎月展示を変えながら、子ども達にも身近にアートに触れられる環境作りも行っている。
http://www.kuchikomimap.com/10123/
これまでも何度か招待作家として海外での展示や制作を行ってきているが、2008年10月にはドイツのケルンに招かれている。
そのプレイベントとして、2008年8月23日(土)の夕暮れ時に、三国の喫茶アメリカン駐車場で「"胎動"制作の最終工程 炎と音」が開かれた。
大湊神社からいただいた火を使ってキャンドルライトの中で、新聞紙で作られた作品を炎で包み、表面を仕上げていくというものだ。新聞紙に火を放てばあっという間に燃え尽きてしまうと思い勝ちだが、樹脂で固められ立体物は力強く火と対峙する。
安島太鼓の響きとMNTの奏でる幻想的な音楽の中で粛々と作業は進められた。
その時の様子をハイビジョンビデオカメラ2台で撮影し、インタビューも織り交ぜたPR用のDVDを制作した。(ノーカット版36分、ダイジェスト8分、新聞&TV6分)
ドイツやアメリカでも上映されることを念頭にドイツ語や英語のテロップを入れ、かなり制作に苦労したが、なかなか良い仕上がりになったと思っている。
YouTubeにアップしたダイジェスト版
http://jp.youtube.com/watch?v=UTMzmYewsLA
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