2009年6月12日の朝9時頃、新木場駅前にいた。幕張メッセで開かれる展示会場に向かう途中だった。
熱心にポケットティッシュを配る人たち(中年の男性と女性のふたり)がいた。
手には、「2009年7月1日から江東区歩行喫煙等の防止に関する条例が施行されます。区内全域、歩きタバコ禁止!ポイ捨て禁止!」と書かれたボードを持っていた。
いったい誰が配っているのだろうと話しかけると、「行政です。江東区職員です。」とのこと。2009年3月13日の本会議で全会一致で可決・成立。誰も反対する議員は居なかったわけだ。
NPO法人スワングループのことが書かれたM's Newsと交換して貰い、10月23日に予定している「健康増進法啓発2009」の構想などを話した。
全国初の歩きタバコ禁止条例が千代田区に誕生したのは2002年。(正式名:安全で快適な千代田区の生活環境の整備に関する条例)
今では都内23区のほとんどに加え、全国で環境意識の高い自治体で条例を制定している。
福井のように多くの人が行き交うことのない地方都市は制定が遅れている傾向にある。
江東区の取り組みで特徴的なのは、区内全域を対象にしていることと科料(罰金的にお金を取るもの)ではなく、重点地区で指導等に従わない場合は氏名を公表するというものだ。担当は、清掃リサイクル課清掃リサイクル係でホームページでは、「環境・ごみ」の分類になっている。
木場とは、かつて海路で江戸や東京に運ばれた材木を保管しておく貯木場。新木場駅や夢の島公園を有する江東区のキャッチフレーズは「みんなでつくる伝統、未来 水彩都市」。
受動喫煙被害の防止をうたった健康増進法の精神を貴び、それぞれの地域の特性に合わせて前向きに進んでいって欲しい。
|