商業写真家としていろいろ場面で人物写真を撮らせていただく機会がある。職人さんなどその仕事場の雰囲気や専門道具を入れ込んで雰囲気を重視して撮影させて頂く。
SNS(ソーシャルネットワーキングサービス)などで、顔写真が必要になる方も多いと思うが、レイアウトやシステムの都合上、スクエア(正方形)の写真が好まれるというのは、これまでの写真の常識(フィルムはハガキや本のように長方形)と違うので戸惑ったがかなり慣れた。
最初の写真は、2006年の秋に「君に近い」というテーマで撮影したもので、名刺などいろいろな場面で使ってきたが、「ご本人ですか?」と言われることもたびたびで、撮影し直すことにした。タイ出張を機に、推定6kgの減量に成功しスリムになったので、誕生日の前日に散髪に行き、すっきりとしたイメージで撮影。
ビジュアル・クリエーターとしての鋭い視線が強調できるように、衣装も背景も黒にして、横からのライティング。その5分後に、白のジャケットを羽織り、背景も白に変更し、ライティングも正面に移動し、レフ版も使用したものが次の写真。モノクロコピーでもつぶれないので、講師紹介などで使うには当たり障りがない。
柔らかいライティングで影を活かして起業家の女性(http://ameblo.jp/th-poppy)を撮影。カメラ位置は目の高さ(通常:アイレベル=愛のある位置)が基本だが、あえてハイアングルから撮ると被写体のかわいさを浮き立たせることができる。
逆にローアングルから撮影すると、威風堂々とした感じに仕上がる。
右上の写真は、10歳の娘が撮影してくれたもので、誕生日プレゼントに貰ったマフラーとハンドウォーマーを入れ込んでの撮影。手の表情があると証明写真とは違った動きが表現できる。
いろいろな場面で自分の顔写真が必要になったときにアドバイスできるとすれば
1, 背景はすっきりした場所を選ぶ(白が無難)
2, 顔が明るめになるように、デジカメの露出補正をする(ノーストロボが良い)
3, 頭の上が空きすぎないように注意
といったところだろうか。
もちろん、予算と時間があれば、マイク・ヨコハマに撮影依頼するのが最も良い。
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