日々の生活の中でいろいろな便利なものが出てきたたり、制度や仕組みが作られるのは人類の歴史の中で必然的なことだ。
毎日使っている携帯電話やインターネットもそのひとつだと思う。
一方、なんでこんなものが出来たんだろうと疑問に思うものも少なくない。今回は、最近(21世紀になってから)のこんなものいらないというものを5つピックアップしてみた。
1,裁判員制度(2009年5月21日開始)
民間人が凶悪犯罪等の刑事事件の裁判に参加するというもので、有罪か無罪かを決めるだけのアメリカの陪審員制度とは大きく異なる。この制度が導入されるということで、福井弁護士会の啓発イベントのお手伝いや法教育にも関係してきたが、なんとも問題が多いものだと感じている。
2,デジタル放送(2011年7月24日でアナログ放送終了)
電気屋さんの店頭などでデジタル放送を大型液晶モニターなどで見るとその画質のすばらしさは感動ものだ。ホームビデオもほとんどハイビジョンになってきている。しかし、YouTubeの爆発的な人気を見て分かるように小さな画面でも楽しめるコンテンツは少なくない。また、これまでのアンテナでは見られないところもあり、既存のテレビ受像器も膨大な粗大ゴミとして出てくる。
3,ETCカード(2000年頃から普及)
地方都市の福井に住んでいて年間350日ほど自分で車を運転しているが、高速道路を利用するのはほんの数回しか無く、ETC車載器もカードも持っていない。だいたい、何の略なのか知らなかったので調べてみると「ETC=Electronic Toll Collection System」
だそうです。
4,住基カード(2000年頃から普及)
今まで現物を1度も見たことのないものです。膨大な費用をかけてシステムを構築したものの殆ど利用されていない無駄使いの代名詞。名前も銃器を連想させマイナスイメージ。
5,タスポカード(2009年から九州から全国拡大)
未成年者の喫煙防止が目的として始まったもので、まったくいらないものの代表。未成年者の喫煙防止が目的なら全ての児童販売機、失礼、自動販売機を廃止が一番。電気も使わず、環境にも良いし、対面販売のたばこ屋のおばちゃんの復権に繋がる。自動販売機を存続させるのとプリペーイド機能を持たせることで販売の継続・固定化が本来の目的なのだろう。タバコの販売規制がゆるゆるで、日本は治安が良いので街頭の自動販売機が破壊されずに残っているというはなんとも皮肉。
5つのこんなものいらないを上げてみたが、共通しているのは、市民が望んで出来たものではないということ。誰か周りで望んでいた人を知っていますか?
書いていて気がついたのは、デジタル放送を見るために必要なB-CASカードも含めて殆どが、電子情報を組み込んだカードを必要としている点だ。(裁判員にはカードは発行されないどころか、任命されたことを公表してもいけない)
いらないものがちまたに溢れ、私たちの生活が不便にならないように、関心を持ち、少しでも市民目線の意見を言っていきたいと考えている。
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