教育関係のビデオ撮影のため、金沢大学角間キャンパスということところに初めて足を踏み入れた。金沢のイメージというと、香林坊付近のごみごみとして曲がりくねって走りにくい騒がしい古都であったが、角間キャンパスは住宅地の外れの丘陵地帯に広がっていた。どことなく横浜国立大学保土ヶ谷キャンパスのようだ。キャンパスは、白と赤茶の煉瓦を基調としてしっとりとまとまっていた。概ね受動喫煙対策も進んでいるようだった。
午前中からクライアントの車で撮影現場に入り下見。昼食抜きで3時間ほど撮影。図書館へ向かったが、夏休み中のためか17時で閉館し、隣の生協売店も閉まってしまった。
ぶらぶらと国際交流会館や角間ゲストハウス辺りまで歩いていると、雨が本格的に降り出した。iPadで見ると近くにサークルK金沢大学店があるようなので、小走りに店内に駆け込んだ。このコンビニは、無料の無線ランが完備しているのみならず、テーブルタップまで床に転がっている。当然、学生さんたちが居座って勉強している。多くの学生さんは、1リットル入り105円の格安のお茶をストローで飲んでいた。
東北から北陸にかけて停滞した前線による雨はいっこうに止む気配はなかった。(山形県ではかなりの被害が出たらしい)1時間ほどが過ぎ、傘を買って歩いてクライアントの研究室まで帰ろうかと思っていると、車で迎えに来てくれることになり助かった。日帰りの撮影旅行ではあったが、短い海外旅行に行ってきたような気がした。2009年のタイ王国、2011年のシンガポールと似た感覚だ。私に旅を感じさせるポイントとしては、次の4つだろうか。
A 見慣れぬ風景と環境
B 知り合いがいない空間
C ネットで繋がっている安心感
D 他人の運転する乗り物
かなり疲れていたので撮影ビデオのデータ取り込みをせずに、寝てしまった。
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