2011年9月21日に映画「ヘソモリ」を見てきた。福井県でロケーション撮影(光線の管理が行き届いたスタジオセットではなくイメージに合わせた屋外や建造物で行う撮影)が行われる映画は時々あるが、全てを越前市(旧今立町の紙漉工場など)と福井市を中心とした福井県で撮影された商業映画はほとんどない。良い映画だったので、無煙映画大賞にもノミネートしておきました。
本当は、主な役者もやってくる舞台挨拶があった9月3日に見たかったのだが、鯖江アレックスシネマに到着すると「満席」
の立て札があり入れなかった。生の永島敏行さんらを見たかった。
雨の日の平日の朝一番の上映だったので、劇場は貸し切り状態だと思っていたが、20名ほどが入っていてビックリ。子役も地元でオーディションしただけに関心が高いようだ。
主人公は50歳の男性で40年前の少年時代、さらに、100年以上前にタイムトリップする物語で、自然と感情移入してしまった。鑑賞後にfacebookで友達になった脚本・監督の入谷朋視さんは、私の1つ上の映像作家で時代感がほぼ同じだった。
手漉き和紙が微妙にストーリーに絡み、雪の左内公園でのシーンなど面白かった。ヒトの性格はなかなか大人になっても変わらないということも描かれていて、優しい性格は時として廻りを巻き込んで災いになることも再認識した。
8月20日封切時に見た映画「シャンハイ」は、映像も綺麗でエキサイティングだった。現在は租界(治外法権の外国人居留地)はなくなっているだろうが、上海に行きたくなった。タイムトリップモノではないが、1941年の太平洋戦争直前を舞台にしており、現代生活とのギャップの中でいろいろと考えさせられるものだった。
映画は自由なモノで、過去にも未来にも飛んでいける。
そんな中で、今現在を生きている自分との対比が映画の魅力のひとつだろう。
ここ数年は、子どもの引率で映画館に行くことが多かったが、6月23日に鯖江で見た映画「もし高校野球の女子マネージャーがドラッカーの『マネージメント』を読んだら」と続けて自分のために映画館に足を運んでいる。
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