17年前の早朝、猛烈な揺れで目が覚めた。福井が震源地かと思ったが、ラジオをつけると震源が関西地方であることがわかった。1995年1月17日の阪神大震災だ。
2週間ほど経過した頃、買ったばかりのPowerBook150を抱えて友人達と丹波経由で被災地に入ったのを覚えている。
横濱だより183号で「危機管理意識と防災準備」を書いたのは7年ほど前になる。その後もことある毎に防災について書いている。
当時は、4つの軸で考えていたが、最近は、5番目の軸が現実的に必要になってきた。
5番目の軸とは、「難民支援の軸」という想定外のもので、日本にはノウハウもマニュアルも無いようだ。(避難民が多い紛争地域のアジアやアフリカにはあるかも)
東北から遠く余り縁のない福井県内にも500名ほどの「広域避難者」と呼ばれる人達が生活している。個人情報保護法やプライバシー保護の観点からあまり表に出てくることがないのですが、日本全国に存在しているようだ。福井県には「ひとりじゃないよプロジェクト・福井」という市民団体があり、積極的にサポートを続けており、私も参加している。
被災地に乗り込んでいって救援や支援を行うためにつくられたNPO法人は全国にありますが、被災地以外での生活支援活動を目的に設立されたNPO法人は聞いたことがない。
ちなみに、4つの軸を私が考えたのは防災の話をするときにどうにもかみ合わないことが多く、その理由が、人それぞれに関心領域が違う軸になっていると気がついたためです。4つの軸とは、
1 危険回避の軸 災害発生時の被害を最小限にする 大きな物は寝室に置かないなど
2 生活備蓄の軸 水・食糧・燃料、日用品の準備 車のガソリンは半分になったら給油
3 財産保険の軸 経済的・知的資産の保全 クラウドコンピューティングも良いかも
4 災害救助の軸 被災地での復旧・復興活動 短期間でも自己満足度は高い
のことで、関心の有るところからひとつでも始めて欲しい。
私が最も関心の高いのは生活備蓄の軸ですが、多くの保険を掛けているし、陸前高田にも行った。
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