福井市美術館(アートラボふくい)は、横濱商館から徒歩10分のところにあるので、時々足を運んでいる。
2012年2月10日(金)に福井工業大学デザイン学科進級制作展2012に合わせて、デザイナー北岡節男氏講演会「光 そして 皮膜」を聞きに行ってきた。
ご自分のウェブサイトにアーカイブされているインテリア、アークテクチャー、プロダクトデザインを見せながらの講演スタイルで、代表的な作品となった「Zipper40」と名付けられた照明器具を手にしながら熱くデザインについて語ってくれた。
質問コーナーで2つ質問させていただいた。ひとつは、どんな空間で毎日寝ているのか?(ごく一般的な寝室という回答)
もうひとつは、講演中に何度も口にされた「成立している」とはどのように判断するのかというもの。こちらは、明確な回答はなく、禅問答のようなやりとりになったが、氏のこれまでの作品の中に生じる不安定感や揺らぎといった要素のバランス感覚から発せられる言葉なのかと思った。
進級制作展というのは、初めて見せて貰ったが、それぞれにアイディアを考え、形にしているのは見ていても楽しい。制作テーマは1年「恐竜」、2年「しつらえ」、3年「いのちを守る」。
白い紙にカッターを入れ、親指大の恐竜が歩いているように仕上げた作品は、人間のイメージ=恐竜は巨大だをうまく利用してして面白かった。
アートラボふくいの3階に講演会場があり、歩きにくいスロープをぐるっと回って昇っていったのだが、2階喫茶部や外の雪景色が新鮮に目に映った。(私は防災の観点からエレベータには撮影機材運搬以外は乗らない)
最近出来た六本木の国立新美術館はこの建物を巨大にしたような感じだ。(建築家はどちらも黒川紀章氏<2007年没>)
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