カメラ片手の全米モーターサイクルひとり旅から帰国し、商業写真家として活動を開始したのは1988年だから25年ほどになる。いつ頃からかデジカメを教えて欲しいと言われることが多くなった。
すでに、2002年発行の横濱たより第088号に「デジカメプチ講座」というのがある。当時のデジカメの画素数は150万画素。横濱商館でのプロが教えるデジカメ教室を開始したのは2008年。単なるカメラ操作法を教えるものではなく、プロの商業写真家としての考え方や方法論をわかりやすく説明し、実践して貰うことに重点を置いている。ほとんどの方は、カメラを習ったこともなく、なんとなく使っているだけなので、基本的なアドバイスをするだけで、もの凄く驚かれる。
出張講座での受講者は、美容師業界、ブライダル業界、商工会、IT研究会、異業種勉強会、観光協会、専門学校生、夏休み図書館親子イベント、ママさんサークル、公民館活動、NPO法人、視聴覚教育者など多岐に渡っています。1時間単発企画から6ヶ月連続講座企画など、事前に使用機材やニーズをヒアリングし、講座ごとにオリジナルのワークシートを作って、記入して貰いながらスキルアップを図っている。(参照→)
ユニークだったのは、料理旅館様対象の実践講座。1回目は、単品メニュー(海鮮丼)の撮影、2回目には、セットメニュー(刺身定食)の撮影をメインに行った。プロ用の照影機材は使わず、窓からの自然光を活かした撮影方法で、レンズワーク、明るさ調整法、料理の向きや配置などをじっくり時間を掛けて取り組んで貰った。連続講座の場合は、宿題(課題)を出せるので、添削指導も含めて技術がぐんとアップできる。
撮影機材としては、一眼レフデジカメ、コンパクトカメラのみとしてきたが、講習中にリアルタイムでiPhone画面を拡大投影することもあり、Facebookなどとの連動を考えるとスマートフォンを使っての講座も必要になってくるかも知れない。
小学校では、彫刻刀の使い方などを教えてくれるが大人になって使っている人は、極々稀だ。ほとんどの大人が使っているデジカメこそ、小学校で教えて欲しいと思っている。その理由は「国際競争力を高めるため」だと考えている。
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