横濱たよりロゴ 第449号 2015.6.27
 不死鳥のまちを走り続けた震災電車

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 横濱商館のある下馬地区には、福井市美術館に隣接する福井市下馬中央公園(通称:トリ公園、住宅街には、下馬東公園<トイレあり>と下馬公園<トイレ無し>)がある。その一角に、ツートーンカラーの福井鉄道モハ161-2号が置いてある。
写真040 この電車は、1933年に登場(当時は、福武電気鉄道)し、1948年6月28日の福井震災で車体が全焼したが、奇跡的に復活し、1997年8月まで現役で走っていた電車だ。
 普段は、内部に入ることはできないが、震災記念日を前に公開されたので息子を連れて見に行って来た。防災活動に熱心な地元の市議会議員の熱意もあり、鉄道ファンでつくる福井鉄道模型愛好会(福模会)が福井市と鉄道友の会福井支部の協力で実現した企画だ。
 通勤通学に乗っていた訳ではないが、何かの折に乗ったことはあり、長い座椅子は木製の床が懐かしかった。
 広告や料金表は当時のままで、2010年に「赤十字前」と「仁愛女子高校」に改称された「福井新」と「裁判所前」の名前も残っていた。福井-武生間の運賃は、現在400円だが、当時は、390円。消費税率のアップを考えるとかなり安くなっているくらいだ。
 扇風機やポケベルの広告が時代を感じさせる。吊り革の広告は、おもちゃのニシモト、紳士服のフクトでどちらも無くなってしまった企業であるのが悲しい。

「横濱たより」は、1998年10月に創刊されたインターネットを利用したオンラインマガジン。名前の由来は、横濱商館ニュースでは堅いので柔らかい感じものにしました。「たより」というのは、「便り」と「頼り」を掛けています。いつも頼りになる存在でありたいと願っています。見たり・聞いたり・感じたモノやコトを発信しています。Back number  No.001-100  No.101-200
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