2015年6月27日に福井市弁護士会主催の憲法シンポジウム(福井市響のホール)に参加して来た。「憲法と集団的自衛権」と銘打ち、基調講演、模擬ディベート、憲法クイズ、記念講演、質疑応答と非常に良く練られた、わかりやすいイベントだった。
トラブルで、開演が2時間半も遅れ、市内パレードが中止になったものの、熱心な参加者が最後まで残っていた。
記念講演の憲法学者・南野森(みなみの しげる)九州大学法学部教授のお話は、専門家ならではの深みとわかりやすさがあった。
集団的自衛権が、第2次世界大戦後の国際連合結成の際に、南米の国々の要望で出来たこともわかった。ヨーロッパの小国が集まって北大西洋条約機構(NATO)を結成する前のことで、日本が軍事大国のアメリアを支援する発想とは全く別。
集団的自衛権の是非は、いったん置いておいても、憲法を変える手続きを経ず、内閣の閣議決定のみで解釈変更する危うさなどを丁寧に説明してくれた。国家権力の暴走を縛る為の「憲法」が毎日、新聞やテレビで話題になることはこれまでになく、危機的な状況であることも再認識できた。
市民としては、いろいろな機会を見つけて周囲の人と話をしたり、集会やパレードに参加するなど意思表示をする、選挙では正しい行動をすることを強調していた。
まったく存在も知らなかったAKB48(内山奈月)との共著「憲法主義」は、「立憲主義」をわかりやすく書いたもので、生活が一変したという。
ミーハーな私としては講演後に購入し、サインをして頂いたのは言うまでもない。
|