2016年1月24日に福井市アオッサで開かれた「発達障がいシンポジウム」(主催:福井水仙ロータリークラブ)に参加してきた。ここ数年、別の団体主催のものも含めて参加し、自分自身の理解度が高まってきていることを実感する。
発達障害は見た目からは判断することが難しく、障害者手帳、医療機関での診断、本人の受容の有無で4つの型に分けて考える方法や、発達障害をオープンにして就職活動するのかクローズドの形でするのかなど、利点と問題点を踏まえながら、それぞれの専門家が実例を交えて話を進めた。
発達障害はこれまでの健常者・障害者の2分割する概念に当てはまらず、職務の能力や内容に関するトラブルではなく、朝元気に挨拶しないとか、昼休みに一緒に遊ばないとか、お土産のお菓子がおいしかったからみんなの分まで食べてしまったとか「コミュニケーション不足」に起因するトラブルで仕事をやめるケースが多いという。コミュニケーションが取れないことは誰でも言葉が通じない海外旅行では起こりうる訳で、周囲の「合理的配慮=個別的配慮」があれば解決できる。雇用者向けの勉強会等も始まっているという。
勿論、当事者は保護者としては、職業的なスキルアップだけではなく、社会経験を多くする努力が必要とも伺った。そのためには、高校生位からのアルバイトも有効だとのこと。問題を楽観視せず、出来る限りの準備をしたい。
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