2011年3月11日(金)の福井市はとても寒く、雪がちらついていました。子ども達は保育園と小学校、パートナーは横濱商館にいることがわかり、急いで戻りました。日本中が大騒ぎとなり、東京では水道水が飲めなくなり、街の灯りも薄暗くなりました。
あれから丸5年。
人々の関心は薄くなりましたが、個人や団体が集まって、東日本大震災復興支援ふりかえりシンポジウムin福井「つながる ひろげる2016」(3月6日(日)鯖江市文化センター)を準備しています。
復興支援活動には、現地に行かないと出来ない「復旧・復興支援」、全国各地で行われている「広域避難者支援」「保養キャンプ」「募金、物資提供、買い支え」などがあるが、それぞれのテーマで活動してきた団体や個人が一同に集まり、意見交換を行うとともに、今後起こりうる大規模災害に備えようという主旨だ。
私は一度だけボランティアバスで岩手県陸前高田に行った事があるが、広域避難者支援団体「ひとりじゃないよプロジェクト・福井」の広報担当世話人として支援を続けてきている。
いろいろな考え方があるが、「被災地」という言葉には違和感を覚えている。今回のような大規模災害だと、全国各地に「被災者」が居住の拠点を移して生活しているわけで、人間を中心に支援を考えていきたいと思っている。何不自由無く生活できている「非被災地」と、災害が発生した「被災地」をまったく別の世界のようには考えたくありません。
2015年には北陸高校で、2014年には鯖江市嚮陽会館で「復興を願う集い」が開かれたが、2016年も多くの関連イベントも予定され、案内パンフレットも作成された。
大規模災害は、今あなたが住んでいる場所かもしれない。「災害をイメージし、自律的に行う生活改善」という家庭系防災活動を基本に「防災士」として暮らしたい。
|