
2017年11月4日(土)の昼下がり、福井県立美術館喫茶室ニホは、カフェオレを楽しむ私以外の6名のお客さん全員がカレーライスを食べているというシュールな空間だった。
美術館では、第68回福井県総合美術展「元気 福井の美術力」というのを開催していたので、500円支払って中に入った。
偶然、アートるんるんプロジェクトの知り合いが「ブロガー鑑賞会」というのを参加していたので、その場で飛び入り参加。
日本画/絵画造形/彫刻/工芸/書道/デザイン/写真の担当者が解説してくれるので、とてもわかり易かった。書道の篆刻に付いて質問し、浮き彫りと逆の彫り方があるこをが分った。
福井県立美術館では、2016年11月にもランス美術館展で「ブロガーナイト」という企画(参照:551号)があったが、福井県総合美術展での実施は初めてという事で、スタッフ一同緊張感を持って案内されていた。
展示会場を一回りした後、美術館2階事務所のスペースでお茶を飲みながら意見交換会も実施。
公募展には、作品を出品している人と出品を予定している人しか足を運ばないのが悩みの種だという。それを打開する為にも「ブロガー鑑賞会」を実施した訳だ。何かアイディアは無いかと聞かれたので、1、会期前の実施、2、その場で情報発信、3、解説の動画配信を提案しておいた。とにかく、スピード感が大切だと思う。
地方の公募展としては、市美展ふくい(5月に福井市美術館で開催)が30回。鯖江市美術展(11月にまなべの館で開催)が10回目。今年で68回目となる県美だが、戦後の混乱もまだ癒えない中、福井大震災が起こった1948年11月17〜23日まで、越前市(旧武生市)で開催されたというのは驚きだ。
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