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講師は、ジェイアール東日本企画の高橋敦司常務取締役（51歳）でタイトルは「福井の魅力、どう伝えますか」。
 広告代理店としての会社の紹介（映画「ちはやふる」にも出資）から入り、北陸新幹線が起こした「大流動」や観光ビジネスの地殻変動、人口減少時代の観光誘致、東北の先進事例紹介など、とにかく、データと映像資料に基づいたトークが抜群にうまい。福井に縁(えん)も縁(ゆかり)も無い方だけに、福井が置かれている現状や強み・弱みをびしびしと展開していく。
2023年の北陸新幹線延伸まで５年だが、今、やらなければならないことは、市民全員が自分達の生活を見直し、それぞれの役割を認識すること。福井市や福井県という狭いエリアで考えるのではなく、最初のヨーロッパ旅行が「ロンドン、パリ、ローマ周遊」であることなどを引き合いに、大きな視点に立ってのストーリー作りの重要性を語っていた。福井が「最後の未知の世界」であることも再認識させてくれた。
質疑応答コーナーでは、最初に「ＪＲ東日本と西日本は仲が悪いのか？」と質問させて頂いたが「仲は良い。北陸新幹線が初めての共同運行でお互いの良さを出し合って、日本全体を盛り上げようとしている」との回答だった。
平日の昼下がりの時間帯にも関わらず、満席になっていたのは、福井県内市町の観光課職員だけではなく、共同主催の「ふくいPR隊＠東郷研究会」の声掛けが有ったためのようだ。
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第658号 2018.6.2