横濱たよりロゴ 第767号 2019.7.14
 足羽三山文化協議会:小さい交通が都市を変える

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 2019年7月13日(土)15時からの講演会:「小さな交通が都市を変える」にうさごえ民家園に足を運んだ。
 主催の足羽三山文化協議会にとって21回目の開催で、10年を越える活動歴がある。
写真040 メカトラブルで講演が遅れたので、勝手に前に出て、昨夜メトロ劇場から下馬まで歩いて帰った話を枕に「どのくらいの距離なら徒歩で移動するか?」と問いかけた。次の方に席を譲るとふくい路面電車とバスの会の方が「ふくいのりのりマップ」の解説を始めた。最近は、ホジロバと言って、歩行者、自転車も含めた交通を提案されているようだ。
 斎藤せつな氏は、同名の著作本を2015年に発行されていて「マルチ・モビリティ・シティをめざして」のサブタイトルが付けられている。小さい交通とは、電車やバスよりも小さく、移動速度が遅く、近距離移動をターゲットにしている乗り物をさす新しい言葉のようだった。私的には、公共交通機関のような「経済交通」ではなく「優命移動」または「福祉移動」と呼んだ方が良いのではないかと感じた。「交通」というと、どうしても高度成長期の拡大思考になってしまう。
 都市を変えるアイディアなのだが、車会社や土木工学的なアプローチではなく建築家的な発想から出発していて、世界各地の先進事例や新しい形の乗り物を紹介してくれた。これからの少子高齢化・縮小社会に向けて、専用道路の設定などインフラの整備も同時に必要になることもわかった。
 誘われるまま兎越山の麓にある時雨窯に移動し、懇親会にも参加。会場は天井まで本棚になっており、美術からイスラム文化まで多様な書籍に圧倒される。また、多様な人間が参加しており会話もアカデミックで面白い。ギターとマイクも用意され楽しいひとときを過ごした。
 
 

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