大津市にある滋賀県立美術館(1984年に滋賀県立近代美術館として開館)にも行ってみた。普段は、訳の分からない「現代美術」にしか興味を示さないのだが、2021年4月1日に名称から「近代」を取り去り「公園のなかのリビングルーム」「リビングルームのような美術館」を見学することにした。
1984年の開館以来、日本美術院を中心とした近代日本画や滋賀県ゆかりの美術・工芸等を収集しており、地元の日本画家「山元春挙(しゅんきょ)生誕150年」(大人1200円)がメイン。風景の屏風画が多かったが、自作のパノラマ写生機(円筒の巻物を自在に横にスライドさせながら絵が描ける逸品)を駆使した六曲一双の12枚を繋げて描いた「春の海」などが印象的。パンフレットでも紹介されていたが、現物を見ないと分からない細かな筆遣いを楽しんだ。
常設展でアメリカンポップアートのロイ・リヒテンシュタイン作「泣く女」や2022滋賀双線美術展(京都市立芸術大学美術教育研究会滋賀支部)の展示も観て回った。
中庭にも数々の現代美術作品が展示され、五月晴れの元で散策。子どもが遊びたいだろうが、ブランコは、垂直に設置されぶつかってしまう構造。2時間近く歩いたので、ギャラリーショップで400円の紙コップコーヒーを飲みながら休憩。美術館は、びわこ文化公園という広い敷地内にあり、隣は滋賀県立図書館で芝生の広場ではファミリーが日除けテントを張って遊んでいた。
大人が1500円程度で2時間も遊べるのは、美術館の他には、映画鑑賞、アイススケートくらいかなと思った。
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