2年に一度、西暦の奇数年の4月18日に行われる「糸崎の仏舞」を観て来た。
10年程前に業務でビデオカメラ2台体制で撮影したことがあるが、今回は、84歳の母親に見せるのが目的。
福井市糸崎町は、鷹巣幼小中学校の少し南にある小さな集落。小高い丘の上にある糸崎寺の境内からは、亀島(がめじま)がよく見える。
1200年以上前から伝わる糸崎の仏舞は、13時に僧侶の読経から始まる。
お遍路姿の女性陣(子どもから大人までいる)のご詠歌があり、退場する。そのあと、横笛である龍笛(りゅうてき)、篳篥(ひちりき)、笙(しょう)などで構成された「楽人」に続き、「角守り」2名、「念菩薩」2名に続き、8人の「舞人」が石舞台に登場する。舞はゆっくりした動きで、音楽は、太鼓と鐘だけの単調なものの中、円を描く感じで小一時間続く。4人の子どもは、角に陣取るが何もしない。「レンタルなんもしない人」同様に、存在のみは重要なのだ。全員、面を付けているので表情は見えず、非日常な空間となる。
大きな観光地ではなく、周辺にコンビニはおろか商店も無い。境内の一角に地元の人が出した販売店とがあったが、お寿司とお茶は持参した。駐車場も充分ではなく、周辺の道路に延々と路上駐車する。
2023年は、気温の高い3月中に桜が咲いて散ってしまったが、この日は、冬物のジャンパーが必要なくらい寒かった。黄砂も大量に4月上旬に降ったし、異常気象は続いている。
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