福井市美術館に福井大学美術科卒業制作展2024「℃」を最終日の1月31日に観に行った。
美術館の展示は、個展を含むグループ展、コンテスト系展示、美術館企画展があるが、卒業制作展示は、どれにも当てはまらない。
教育学部学校教育課程で美術を専攻する学生らにより、生物をモチーフとしたパステル画と彫刻作品、ビデオ作品を展示。生物には体温(℃)があるという共通点から「℃」(ド・シー)をテーマに掲げ、表面的に測れる温度としての体温だけでなく「心の温度」を表現。
実際の発光体(電球やLED照明)は使わず、蛍光塗料を使用した作品群が目を引いた。パソコンとプロジェクターを使ったビデオ作品があるのも現代風。
2階企画展示室の奥の方は、大学院生の個展だったが、架空の生物をモチーフにした作品やカメの行列が面白かった。作家さんも在廊していたので、リクガメ談義に花が咲いた。
全国各地にある教育学部は、元々は師範学校と呼ばれ、教員養成機関としての役割を担っていたが、美術・音楽・書道の分野は、作家輩出の役割も担ってきている。
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