福井市中央3丁目にあるグリフィス記念館で面白そうなアートイベントがあるというので出掛けてきた。<動画40分>
3月23日(土)、24日(日)の午前中にライブペイントでNPO法人E&Cアートベース代表で福井大学教授の湊七雄さんが描くという。
ライブイベントというと畳2枚もある大きな紙に、髪を振り乱してダイナミックに描くことをイメージして出掛けたが、全く違っていた。
公開制作:「湊七雄、グリフィスを描く」というテーマで、福井市国際文化交流大使のアメリカ人ノアさんが付け髭を付け、明治時代の雰囲気の中、当時の油絵技法をベースにキャンバスに向かって静かに筆を進めるものだった。ノアさんは、グリフィスが卒業したラトガース大学の後輩で理系専攻というのも共通点。描く方も当時に近い服装で、それを大勢のギャラリーが見守るというイベント。
さらに、2階建ての記念館のあちこちに湊さんの絵画が展示してある絵画展でもあった。それも、最初に洋館に合う額縁を選定に、その雰囲気を活かす作品を展示するという趣向。
展示会の期間は、3月23日から30日までだが、マルフェが土日に4階、春の音楽会が3日で6回企画されている「春の芸術祭」の一環だった。
ウィリアム・エリオット・グリフィス(William Elliot Griffis 1843- 1928)は,明治元年4月の5箇条の御誓文中”智識ヲ世界ニ求メ大ニ皇基ヲ振起スヘシ”との精神に基づき,福井藩主松平春嶽の招聘でお雇い米国人教師として来日し,福井の明新館で新暦の明治4年3月から明治5年1月まで理化学を教えたことで、2015年にオープンした福井市の施設だが、気軽に足を運んで欲しい。
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