毎年5月24日に火産霊(ほむすび)神社(福井市照手1丁目、国道158号線沿い)の春祭りで奉納される「馬鹿ばやし」を初めて観てきた。
北陸新幹線開業の3月16日に福井駅ハピテラスのステージでチラ見して興味を持っていた。
夕方の7時に幼稚園児の演技からスタート。続いて、舞台が変わり、小学生が演技。飽くまでもスローテンポで進んでいく。
いよいよ、保存会のメンバーらによる演技になるが、辺りは真っ暗でかなり肌寒くなってきた。
演者は「太鼓打ち」「脇役」「笛」「小太鼓」「かね」などで構成されるが、メインと思われる太鼓打ちは、ほとんど太鼓を叩かず、「大べしみ」「お多福」「ひょっとこ」などの面と衣装を着け、その人物にふさわしいこっけいな仕草を披露する。ユーモラスでどこかのんびりとして上品。非常にユニークな400年以上続くとされる伝統芸で、1962年5月15日に福井県指定無形民俗文化財となった。
火産霊(ほむすび)神社は、福井藩主・松平秀康が藩主の祈願所として遠州(静岡県)の秋葉神社から御分霊を移したものらしいが、隣接する報徳幼稚園を設立運営しているわけではなく、地域住民の手で出来た幼稚園だという。猫バスで園児を送迎することでも知られている。国道158号線沿いの神社で、子どもが小さい頃、何度か連れていったことがあるが、この日は、人形焼を買い、徒歩で下馬まで帰った。
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