共同通信ニュース速報
【ロンドン6日ロイター=共同】禁煙が難しいのは、ニコチン摂取をやめると、さまざまな快楽に対する脳の感受性が低下し、以前と同じ快感を得るのにより大きな刺激が必要になるためとする動物実験の結果を、米スクリプス研究所のアシナ・マーコー博士らが七日付の英科学誌ネイチャーに発表した。
ニコチンの常用が脳の快楽の回路を大きく変化させているとみられ、専門家は「うつ状態や不安感、いらだちなど、たばこの禁断症状を抑える治療につながるかもしれない」と話している。
研究グループは、実験対象となったラットが脳に心地よいと感じる強さの電気刺激を自分で調節して得られる実験装置を使い、その刺激の強さを計測した。一日一箱半のたばこを吸うのに相当するニコチンをラットに与えている間は、電気刺激の強さに変化はなかった。
しかし、ニコチン投与をやめると、投与中と同じ心地よさを感じるために、ラットが電気信号を四○%以上も強めたことから、ニコチンの中断が快楽への感受性を低下させていることを突き止めた。
こうした現象は、他の薬物中毒の場合に起きる感受性低下とよく似ているという。
ニコチンを単なる「嗜好品」と捉えたがる傾向が、きちんとした実験を見れば分かるように、強力な「向精神薬」であることが分かります。「向精神薬」をむやみに禁止すれば良いというのではなく、きちんとした情報公開をしていきたいです。それを判断するのは、自立した「個人」です。
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