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180ml入り80円、900ml入り400円

渡辺牧場のビン牛乳

 福井競輪場から西へ僅か数百メートル離れた所に町中では大変珍しい「牧場」が存在する。
 18頭の乳牛(ホルスタイン)から丹精込めて搾り取られたまざりっけなしの純度100%濃厚牛乳は、 近隣の愛飲家のもとへ製造量限定で配達される。
 「ここの牛乳を飲んだらよそのは飲めない」と評判も高く、根強い人気を誇っている逸品である。昭和25年(1950年)に現在(福井市加茂河原)の場所に移転し、50年の歴史を持つ「渡辺牧場」は、もちろん福井市では唯一の酪農家である。


 住所 福井市加茂河原2丁目11-4
 電話 0776-36-3856

 犬や猫と違って牛の大きさに圧倒されながらも、こわごわ干し草をやる私。
 福井に住みながら、町中にこんな牧場があることを知らない人もかなりいるだろう。
 長い舌を使ってむしゃむしゃ食べる牛が何ともかわいらしかった。
 アルプスの少女ハイジならぬ、競輪選手のおじさんであった。
 経営者(写真を撮るのは勘弁して下さいと言われてしまいました)の話では、牛は非常におとなしく何でもぺろりと舐めるらしいが、500kgもある生き物は圧倒的な威圧感がある。

 一口に牛乳を製造する、といっても、それは我々が思うほど単純な作業ではない。
 まず牛の世話にはじまり、そして配達まで一貫した製造工程を経て消費者の元に届くのだ。

 良質な草を刈り、干し、トラックで運び倉庫に貯蔵し、餌を与え、搾乳し、瓶詰め、トラックに搬入、配達、瓶の回収、瓶の洗浄消毒などなど。
 牛の世話もさることながらその工程は重労働そのものである。造る人の立場になれば、何事も感謝の気持ちが沸いてくるはずである。

 私は、永年、渡辺牧場の牛乳を愛飲している。二人の息子もここの牛乳で大きく育った。
 ただ私の住む町までは配達してくれないので、カミさんがいつも買いに行く。大瓶をまとめて3本買う。それでも無くなる時は3日と持たない。それでまたカミさんが買いに行く。ホントに無くなるのが早い、と言いながらまた買いに行く。
 でもお陰で家族みんな元気である。牛のお陰である。渡辺牧場の牛乳が無くなると大変困る。だからもう50年、牛とそれを造る人には頑張って欲しいと思っている。

2000.7.12

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