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ほそうでふんせんき 時は2001年2月6日午後、小雪が散らつく福井市内のとある公園で小学生数人に虐められていた子犬が、たまたまそこを通りがかった女の人に助けられた。 これは人間達の不条理を諭すべく、果敢に挑戦し、平和を訴える一匹の子犬の奮戦記を綴った実話物語である。(^^; 2001.3.6 無断転載禁 |
(ナラの独り言) というわけで、ナラは所帯道具一式を背負って旅に出る決心をしました。心残りは、大の仲良しだったグレムリン(鷲田家で一番若い猫)とのお別れです。 |
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でも、奥さんがわたしとグレムリンの前で「ナラは今日から旅に出るそうなの。グレムリン、お別れの挨拶をしましょうね」って言ったので、急に二匹とも神妙な顔つきになってしまったわ。 そうしたら、グレムリン、下を向いてしまったの。心配してくれたんだわ。 そしたらグレムリン、急に下を向いて泣き出したの。私も悲しくなっちゃったわ。 でも、それからグレムリン気を取り戻したのか、私に「元気で頑張ってこいよ、道ばたに落ちている物は腐ってないか良く臭いをかいでから食べろよ。困ったらいつでも帰ってこいよ」って言ってくれました。 私も辛かったわ。「背中に哀愁が漂っていた…」とイタキチおじさんが言っていたわ。 それからグレムリン、私のほっぺにチュッとしてくれたの。グレムリンってほんとに優しいネコだと思ったわ。やがてグレムリンは、いたたまれなくなったのかその場を離れたわ。 そうした状況が続いたんだけど、何だか不安と寂しさで悲しくなっちゃったんだ。もう旅に出るのよそうかな〜って思ったの。 でも、女が一度決めたら?あとには引けないわ。覚悟を決めたからには、私旅に出るわ。 |
あなた(善一さん)の知らないひと(犬)と二人(匹)で いつかあなた(善一さん)と行くはずだった 春まだ浅い 信濃路(福井競輪場)へ 行く先々で想い出すのは 私(ナラ)にとって あなた(善一さん)は今も |
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