駐日ウガンダ大使の歓迎レセプションに参加
横濱たより108号
 
2002.12.3 発行

青友会会長代理として来賓席に着席

 2002年12月1日は、良く晴れた穏やかな一日だった。
 旧総務庁の国際交流事業の事後活動の青友会の会長の代理として
ジェームス・ボリバ・ババ駐日ウガンダ特命全権大使の歓迎レセプションに参加した。(参加費はお茶代として2000円)会場となった福井県交流会館3Fホールはシャンデリアのある立派なホールで100名ほどが出席していた。
 来賓席の同じテーブルには、国会議員秘書や敦賀市議会議長、県議会議員、日中友好協会の幹部が座っていた。こんな席に座る機会はほとんどないのが何となく晴れ晴れしい気分になる。他の一般テーブルとは飲み物用のグラスの質も違っていた。人間とは役割を演じる生き物なのかも知れない。
 ウガンダについて何も予備知識を持たないまま参加してしまったが、紹介スライドなどでかなり詳しく知ることができた。
(参考サイト:www.aaag.org/genchi/uganda/Uganda.html

 
アフリカの真珠と称えられた美しい国も、1962年にイギリスから独立したものの悪名高き「アミン大統領」時代にかなり荒廃してしまったらしい。独裁政権は何かとうまくいかないものだ。日本やドイツのように自由に政府批判できる国の方が健全だ。


援助ではなく貿易を模索

 1990年に第二回世界青年の船でアフリカはエジプトも訪問しているが、ウガンダもフランス語圏かと勝手に思っていた。ところが、英語圏の国であることがわかり、親しみやすい演説の後、直接大使に質問してみた。
 主食がバナナでインドに次ぐ世界第2位の生産国であるというが、日本の一部の消費者は有機栽培のバナナを高くても購入すると話してみた。ウガンダでは農薬を使わず、有機栽培であるとはっきり答えてくれた。コーヒーや紅茶もそうであると続けた。実際、遠く離れた国からの農産物輸入が現実的なことであるかどうかはわからないが、援助ではなく貿易の方向性を模索したい。現在、日本は全世界から多くのものを輸入しているが、アフリカからのそれは2%にも満たないという。さらにその70%は金やダイアモンドを算出する南アフリカ共和国に偏っているという。
 大使はバナナを食べた後に出る大量の皮を越前和紙の製造技法を使って紙に加工する技術を教えてくれないかと栗田幸雄福井県知事にお願いしていた。知事も笑顔で答えていた。教育に使うノートや教科書が不足いているらしい。国作りがまだまだこれからという。
 何の繋がりもないウガンダと福井のようであるが、元々は坂井町出身の女性がウガンダ青年と結婚したことに端を発しているという。1998年に「福井・ウガンダ友好協会」が発足し募金活動の成果として、2002年4月に健康医療センターを完成させたという。草の根的な運動も大きくなる可能性を示している。
 最後に支援金袋に1000円札を1枚しのばせて会場を後にしたが、大きな花束を大使に渡すのをやめて現金にした方が良かったのではないかと感じた。

 

 


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