東京・新宿2003.4
横濱たより122号
 
2003.5.10 発行

Cleanerのセミナー

 2003年4月22日にビデオエンコーディングツールCleanerのセミナーに参加してきた。会場は東京新宿i・Land Hall(JR新宿駅西口から徒歩10分)という東京都水道局の管理する施設だった。構想ビル群にひっそりと立つ円筒状の建物だ。
 Cleanerというツールは、ビデオ編集するものではなく、ウェブに配信する際に、映像を最適化し、ファイルフォーマットを変換し
て仕上げるものだ。メディアマスタリング・ストリーミングのパイオニアと呼ばれている。
 地方都市の福井では情報が不足がちなのでどうしても東京のセミナーや講習会などに参加する必要性が出てくる。参加費自体は無料だが、宿泊交通費で30,000円程度は必要になる。インターネットがかなり発達した現在であるが、ますます東京一極集中が進んでいるようにも感じられる。
 それと地方との差は、外国人の多さだろう。この日も高層ビルをバックに人物撮影している3人組に遭遇した。話している言葉がドイツ語らしかったので話しかけると日本語が堪能なモデルで日本人かと聞いてきた。「Be the Reds」の韓国サポーター用の赤のTシャツを着ていたためそう聞いたらしい。
 撮影隊の後ろでは台湾語らしき言葉で電話している自転車に乗った若い女性もいて正に国際都市。歌舞伎町では韓国人留学生がアルバイトをしていたり、お好み焼き屋さんでスペイン語で電話している日本人がいたりと一日で数カ国語と接することになった。福井県国際交流会館が街中に拡大したようなところだ。


歌舞伎町で一斉捜索
 知り合いと会食後、ひとりで歌舞伎町に繰り出してみた。2002年10月にお邪魔したゴールデン街の「おでんせ」(横濱たより101号参照)の様子を見たかったが店はしまっていた。正常化が崩れたと聞いていたので確認したかった。
 歌舞伎町はとにかく警官だらけ。それも5〜6人編成の一団が複数歩いている。都の財政はパンク寸前と聞いているが、外国人嫌いの石原慎太郎都知事の特別の命令が下っているのか思った。
 翌日のニュースでわかったのだが、1000名もの捜査員を投入し、史上最大規模の一斉捜索を実施したらしい。暴力団の事務所や風俗店に踏み込み、不審な車も検問も行った。
 この日もピストルの発砲事件が発生していた。歌舞伎町は東京の他の地域より40倍も犯罪が多いという。
 そんな物騒なところに足を踏み込まなければ良いという考え方もあるが、実際は多くの老若男女で昼夜を問わず賑わっている。トラブルに巻き込まれることは避けたいものだが、人間は刺激を求めるものだ。
 翌23日は、知り合いと東京丸ビル(外形は丸くなく、丸の内にあるからこの名前らしい)で食事と買い物をした後、東京ステーションギャラリーで安藤忠雄建築展2003「再生−環境と建築」を見学。当日券は800円だが、隣の緑の窓口で前売り券を購入すると700円。そのチケットは見慣れたJRの乗車券と同じもの。なんともユニーク。
 大学時代・サラリーマン時代(職場のJR最寄り駅は東京駅だった)は横浜に住んでいた。その時は何も感じなかったが、不景気な地方都市から時折、東京に来るとどんどん新しいビルが建設され別の国に来たように感じてしまう。ランチタイムや電車待ちで行列を作らなくても良い地方都市の方が人間らしい暮らしといえるが、なんとなく、損をしているように感じることもある。
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