タバコ値上げ2003
横濱たより125号
 
2003.6.30 発行

7月1日から小幅な値上げ

 たばこ特別税が創設された1998年12月以来はじめての値上げが7月1日に実施されるらしい。増税額は1本82銭だが、JTは増税分に小売店マージンなどを上乗せして1本1円程度の値上げになるらしい。 福祉や文化の先進国の北欧ではタバコは1000円前後するのに比べれば、日本のタバコは安すぎるというのが現状だろう。
 値上げ署名を集めた禁煙医師連盟のサイトhttp://nosmoke-med.org/では有用な情報を出している。断煙希望者へのアドバイスコーナーもある。
 いくつかのタバコ自販機は調整中になっているが、とにかく、タバコ自販機があらゆるところに氾濫しているのは日本くらいだ。未成年者が購入できるということで「児童向けの販売機」とも言われている。
 タバコ値上げを伝えるニュースでは、その書き手の立場というか心情が出るもので、タバコ使用者の記者だと「愛煙家」というJT御用達の用語を多用し、「肩身の狭い世の中になった」と締めくくる。
 本当は、ニコチンの奴隷から解放され自由になるチャンスなのに。
 タバコは非常に特殊な商品でどこで買っても価格は同じ。税率の高いもうひとつの商品である酒類は小売店と飲食店では大きく価格が違う。居酒屋さんでは2倍程度だが、スナックやクラブでは5〜10倍の価格で販売されている。しかし、タバコはどこでも同じ価格で売られているというまか不思議なものだ。


変わる注意喚起表示
 「あなたの健康を損なうおそれがありますので吸いすぎに注意しましょう。」というおなじみ(1989年から使用)の注意喚起表示は、「あなたの」と付けることで「スモーク・ハラスメント(受動喫煙被害・タバコの不始末)」から目をそらせ、「吸いすぎ」という表現であたかも適正量が有るように錯覚させるという点では、すぐれた広告文案だと思う。勿論、この文章がどれだけ多くの人々(受動喫煙被害者のみならず、タバコ使用者も含む)を傷つけてきたを考えると不愉快きわまりないものだ。
このほど財務省は、14年ぶりにたばこの包装に入れている注意喚起表示に「肺がん」「脳卒中」「心筋梗塞(こうそく)」など喫煙が原因でかかる可能性のある病名をメーカーなどに明示させる方針を固めたらしい。妊婦への悪影響の可能性も盛り込む。世界保健機関が5月に採択した「たばこ規制枠組み条約」で、注意表示を主要包装面の最低30%以上の大きさとするなどの規制強化策が盛り込まれたことなどをきっかけに見直しに踏み切ることになった。
 5月に施行された「健康増進法」では、受動喫煙の防止まで踏み込んだ内容になり、公共施設を中心に効果が現れてきているようだ。しかし、タバコの不始末(不法投棄や火災)の問題も残されたまま。歩行タバコも一向に減らないし、交差点付近のタバコの吸い殻の多さはびっくるするほどだ。
 タバコの値上げ幅を大きく増やし、失業者対策としても環境整備事業を押し進めることを提案しておく。
 最後に、私はタバコ使用者を憎んでいるわけではなく一日も早く自由になって欲しいと願っていることをわかって欲しい。。

 
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