無料のフレンドリーバス

横濱たより133号

 

2003.9.30 発行




福井駅前と下馬を結ぶ

 2003年8月30日(土)から、西川一誠知事の決断により福井県はフレンドリーバスという無料乗り合いバスの運行を始めた。
 下馬方面の県立施設、福井県立図書館(文書館併設)
http://www.library.pref.fukui.jp、福井県生活学習館ユー・アイふくい http://www.manabi.pref.fukui.jp/you-i/への移動をスムーズにするためのものだ。下馬地区には、福井市美術館アートラボふくい http://www.city.fukui.fukui.jp/museum/もあるが、県立の施設でないためかここへは立ち寄らない。
 9月17日の41回目の誕生日にこのフレンドリーバスに実際に乗車してみた。JR福井駅前の5番乗り場(フジイビル北側)から毎時00分と30分に出発しているので覚えやすい。
 有料の路線バスに遠慮しているのか目的地のユー・アイふくいまたは県立図書館まで途中下車することは出来ない。ただし、県立高志高校からと県立羽水高校からバスの乗り込んでくることは可能。自家用車を運転しない高校生への図書管理用の便宜を図る目的のようだが、高校生が大勢乗って来るという風景は見たことがない。
 バスは駅東大通りから板垣橋通りを抜け、25分ほどで終点の県立図書館に到着する。ラッシュ時以外は、混雑するルートではなく快適に進む。

車社会と公共交通機関
 最近、福井市環境パートナーシップ会議の仕事に携わることもあって、自家用車の使用を控え、自転車やバスを使用することが多くなった。お陰でガソリン代と体重が減ったような気がする。
 最近、公共交通機関の充実を図って車社会から脱却しようと運動しているグループも活発化している。紆余曲折を経て、京福電車をベースとした新会社「えちぜん鉄道」
http://www.echizen-tetudo.co.jp/も運行を開始した。大学時代に専攻した安全工学では鉄道の専門家が「鉄道輸送は道路輸送の10倍の輸送能力がある」と言っていたのを思い出した。
 しかし、私的には公共交通機関の充実によって豊かな社会がやってくるとは思えない。公共交通機関や自転車を利用できるのは私から見ると時間のある豊かな人だけだ。フレンドリーバスも20人乗りくらいの小型バスに5人程度しか乗っていない。昔懐かしいボタンを見ても分かるように車両自体も古く、買い換えには莫大な費用が掛かる。それらを税金でまかなっていくのは結局、市民自身の首を絞める結果になるのではないだろうか。
 高速ネットワークを整備し、出来るだけ移動しなくても良い社会を作り、現在あるタクシーシステムに自家用車を無線で結んだネットワークを構築する方法を福井から始めて欲しいと考えている。残念ながら、それを実現するマスタープランも資金も私には持ち合わせがない。

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