横濱たよりロゴ 第202号 2006.6.20
 防災訓練2006に参加して

響のホール 幻想的なクリスタルボール演奏 子供達も参加 メッセージDVD

タバコと環境問題パネル展示 福井市の総合防災訓練が2006年6月11日(日)の午前中に行われ、横濱商館のある下馬東自治会も参加した。福井市内35地区、市民ら23,000人が参加したという。
 福井市は福井大震災が起きた6月28日=1948(昭和23)年=から福井豪雨災害の7月18日(2004年)までを「みんなで防災を考える21日間」と設定し、福井市消防局が主催して防災訓練が行われている。黒(地震)・赤(火事)・青(洪水)をデザインしたPRの幟(右図参照)は、あちこちで見かけるものの、福井市役所のホームページにはまったく情報が出ていないし、消防局のサイトにも情報が出ていないのが残念。
 2004年の福井豪雨災害の記憶は多くの市民の中でしっかり刻み込まれているが、70年近く前の福井大震災の記憶や教訓はすっかり風化している。一説には、地震の周期は70年程度とも言われており、いつ地震が起こっても不思議ではない。<関連ページ 横濱たより183号 184号 楽市楽座inふくい2004

非常用貯水装置の説明 下馬東自治会は、木田小学校の校区にあり、第一避難所は、徒歩で数分の下馬東公園になっている。今年は3人いる班長になっている関係もあり、防災ハンドブックも独自に入手し全戸に配布し、木田小学校での訓練にも顔を出した。約60戸の一軒家と20戸ほどのアパート(ただし、アパートの住民は賛助会員的な扱いで参加しない)で構成される自治会だが、総会や新年会同様、若い人の参加が少ない。3世代同居だと上の世代しか来ないのが、災害時には非常に心配だ。
 下馬地区は、第二避難所に指定されている木田小学校まで徒歩で40分程度も離れているため、会長・班長以外は近くの公園で解散となる。小学校に初めて顔を出したが、多くの住民が徒歩や自転車で集合していた。体育館をはじめ多くの校舎の耐震工事は終わっていない。非常用貯水装置、食料、仮設トイレ、救出法の実演などを見学したが、遠くからたどり着いたとしても、私達の分は確保されていないだろうと確信した。
 災害救助は、「自助」「共助」「公助」の順になると言われているが、まずは、個人や家庭で最小限の対策を取ることが必要だろう。特に、行政の計画では対策が遅れがちになる避難所から離れた地域は独自に対策を平時に考え、準備しておくことが大切だ。横濱商館では、携帯電話が通じなくなった時を想定して、最悪の場合は、福井県立図書館に集合することを話し合っている。
  1995年の阪神淡路大震災の教訓として風呂の残り湯を中心とした水の確保(横濱商館をオール電化ハウスにしたにもこの地震の影響が大きい)、2004年の新潟県中越地震の教訓として、車のガソリンが半分になる前に満タンにする(地震発生後、ガソリンがすぐに入ってこないためスタンドで長蛇の列になった上に、10リットルしか売ってくれなかった)対策などは実施しているが、アレルギー体質の小さな子供もいることだし、住宅用の持ち出し袋に加え、車用の非常袋の充実も図りたいと思っている。
 天災は忘れた頃にやってくるというが、災害に備えるということは、今をどれだけ真剣に生きているかという尺度かもしれない。

 

「横濱たより」は、1998年10月に創刊されたインターネットを利用したオンラインマガジン。名前の由来は、横濱商館ニュースでは堅いので柔らかい感じものにしました。「たより」というのは、「便り」と「頼り」を掛けています。いつも頼りになる存在でありたいと願っています。見たり・聞いたり・感じたモノやコトを発信しています。Back number  No.001-100  No.101-200  目次ページ
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