2013年2月24日(日)に勝山左義長祭りを見てきた。
横濱たより045号(2001年)、257号(2009年)、286号(2010年)、341号(2012年)でも取り上げているが、クライマックスの弁天河原でのどんど焼きまで見たのは十数年ぶり。
10基以上ある櫓は、独特のリズムで太鼓を叩いている。三味線などの伴奏も全て生演奏。勝山市立図書館にあるからくり時計(ムービー)は、1年中、左義長囃子を奏でている。
今回は、単独での撮影がメインだったが、地元の写真好きな大学生にガイド役をお願いすることが出来て非常に助かった。多くの知り合いに出会うのは毎度のこと。
どんど焼きに先だって、勝山市内の神明神社で御神火を頂く神事が執り行われた。14地区の代表がそれぞれ2名。提灯を持つ係と松明を持つ係、それと全体を取り仕切る顔役。
神殿から種火を専用の容器に入れて神主が現れ、かがり火に移され、次々に松明係が御神火を頂き、整列した後、どんど焼き会場の弁天河原に向かう。もの凄い雪の中、厳かに進められた。越前市から初めて見に来たいという女性がビデオカメラにそっと傘を差して下さって非常に助かった。お礼を申し上げたいが後の祭りだ。
クライマックスは弁天河原でのどんど焼き。14基もの竹などで出来た櫓に火が付けられ、センターの竹が倒れ、観光客が事故に遭わない状態になってから、棒の先に付けた餅をあぶって食べ、無病息災を願う。河原全体が炎で包まれ、勝山大橋からも多くの観光客が見守る。何ともユニークで壮大な祭り。
日本全国のほとんどの地域は1月15日の前後に、どんど焼きを行っているが、福井県勝山だけは、旧正月の1月15日にちなんで、2月の最終土日にクライマックスに、正月飾りや書き初めを燃やしている。それも、夜遅く21時から燃やすものだから終了するのは21時前後。次の日に学校や会社が有ってもお構いなし。その辺のこだわりも300年続いている勝山左義長祭りの習わし。
世界最大級の恐竜博物館もあり、2007年アメリカの経済誌フォーブス電子版で世界9番目のクリーンな都市と評価された勝山は侮れない。
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