東日本大震災から丸5年を迎えようとしている中、福井県民せいきょう主催講演会「あの日のことを忘れない」に参加した。
講師の釘子明氏は、陸前高田語り部として全国各地で話をされている方で、動画資料の使い方や柔らかい語り口に定評がある元ホテルマン。
陸前高田市立第一中学校(生徒数300名弱の規模)を避難所として1000名ほどの運営をされてきただけに話の説得力が違う。避難所レイアウト表は、以前から目にしていたが、なぜ、このような配置にしたのかなど、詳しく説明が聞けたのは貴重だった。
その中で、ポイントと思ったのは、人間の心理状態を考慮して食事の残り量や食べ物の質を上手い具合に隠しながら運営された事、中学生の力を上手く引き出し、テント設営や朝のラジオ体操、幼児・低学年児のケアなどにも役立てた事。
質問コーナーでは真っ先に手を挙げ「避難所第一中学校の規模は、直感として、大き過ぎたか、小さ過ぎたか?」を聞いてみたが「大き過ぎた」と回答された。私の住む木田地区は、その3倍規模のエリアなので大き過ぎるのは明らか。行政担当者も楽をせず、現実を見てプランを策定して欲しい。
防災に関する展示では、生協ならではの「日常備蓄=ローリングストック方式とも呼ばれる」の現物展示が目立っていた。
後半は、復興ソング「ひまわり」(鯖江市ひまわりクラブと福井市PTA連合会の合同チーム)も歌われたが、2013年にロシア語字幕付きのDVDを作成しているので一緒に歌うことができた。 陸前高田ボランティアバス 越前市ポルトガル語文化圏向け防災ビデオ
|