横濱たより  


不定期発行 037-1 2000.12.13発行
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分煙化進む日本


 ゆりかもめで東京国際展示場へ

 繊維総合見本市の取材撮影でビックサイトへ行ってきた。
 JR新橋駅から新交通ゆりかもめで20分ほど走るとピラミッドを逆さまにしたような会場に到着する。
 成田空港までのスカイライナーも近代的な交通機関だが、ゆりかもめもきちんと整備されていた。
 車内はもちろん、駅のホームや通路も禁煙マークが張り出されどなたにでも気持ちの良い空間となっている。

 移動制約者に優しい施設

 展示場内は天井も高く、非常に機能的。会場内には大きな案内看板で禁煙と車椅子用トイレの案内が出ている。
 昔から移動制約者やスモーク・ハラスメント(タバコの不始末・受動喫煙被害)に悩む人は存在したのだが、ようやく、その存在を公共の場で認められるようになってきたようだ。
 タバコの煙は迷惑ということがなかなか認められなかった日本でも確実に分煙化(スモーク・ハラスメント対策)は進んでいるようだった。
 しかし、車社会が基本となる地方都市では、なかなか分煙化が進んでいないのが現状のようだ。
 私の住む福井も例外ではないが、多くの活動家の努力のかいもあって、1993年に福井銀行が分煙化(不完全ながら全店舗で実施)を実施したのが日本の金融界では最初だった。


 グリーン車も正常化(無煙化)

 車内放送では、携帯電話とタバコの使用法のアナウンスが流れていた。どちらも使用者ではなく、周りの人の迷惑という観点から放送されているようだ。
 数年前までJRのグリーン車は中途半端な禁煙席しかなく、苦情が相次いでいたようで、ようやく正常化されたようだ。
 福井銀行でもそうであったように、タバコを吸わせるのがサービスではなく、きれいな空気を提供するのが真のサービスと気づき始めた企業も少なくない。
 ややもすると勘違いされるのだが、分煙活動化の最終目標は、禁煙場所が増えることではなく、禁煙場所が無くなることにある。言い換えれば、煙のない空間が当然の世の中になることだ。


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