記憶と記録
毎日、多くの出来事が起こり、そして忘れ去っていく。デジタル機器が出現するまでは、何かを記録することが非常に大きなコストとエネルギーを必要としてきたので、記録すること自体を意識せず過ぎ去ってきたと思う。個人のささやかな記録はプリント写真くらいしかなかった。
しかし、21世紀の現代はデジタル的な記録が格安で可能になった。さらにインターネットというツールを使えば伝達することも容易になっている。
イベントなどを進めるにあたって最初から記録することを念頭に置いておくとかなり容易に記録をとどめることが出来る。もちろん、単に記録したデータだけでは利用価値が無く、編集する必要がある。
生身の人間は記録・編集を無意識に行っており、その結果が記憶と呼ばれているわけだが、記憶だけで生活するのが正しい生き方なのかある程度のエネルギーを使って過去をとどめておくことが何らかの意味を持つものなのだろうかと考えてしまう番組出演だった。
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