心配された雨も上がり、気温も30度程度で過ごしやすかった。ボランティアスタッフは８時に集合して準備に掛かる。一般市民の集まりだから一日中いられるスタッフは５名程度。県外からの４人組の応援、バウさんのバックヤードでの活躍もあり、少ない人数ながらなんとか運営していけた。
11時02分に扉を開けると多くの被災者がどっと店内になだれ込んできた。「楽市楽座にようこそ」と明るく声を掛ける。最初の30分くらいはとにかく店内は人でごった返している感じ。それでもなんらトラブルが起きないのが不思議。地元マスコミも何社も取材に駆けつけてくれた。たった５日間の準備期間でこれだけの物資を集められたことが信じられないという。これこそが、インターネットの力だと思う。美山町の仮設住宅に住んでいる方から伺った話として興味深かったのは、災害発生直後ではなく、一段落した今開いてくれて良かったということ。災害直後は、土砂と格闘しながら炊き出しのご飯を食べて、なんとか寝るところを確保してバタンキューの生活。あれをあげるこれをあげるといわれてもそれを判断する余裕なんか全くなかったとのこと。
昼過ぎには来場者もぽつりぽつりと訪れるようになり、手つかずだった新入荷の宅配便も開けて店内に並べる準備に入れた。16時に店を閉め、ほとんど無くなった家電コーナーを縮小し、衣料コーナーのスペースを広げて明日の準備に入り、暗くなる前に解散できた。入場者数は名簿の記録では167名。明日はいよいよ最終日。マスコミを見てどっと人が押し掛けてくるだろうか。