競走得点100点台の選手が3人もいる今シリーズ、前回の福井の時よりなかなか手強いメンバーだという意識があった。中でも前期S級の久富武(岡山79期)の先行をどう攻略するかが最も重要なポイントだったが、今回は自在性のある同郷の上松弘直がいたので、心強い面はあった。
特選は地元の先行・中川に石川の岩本、愛知の山崎が付け、西日本は久富に広島の甲斐下、福岡の堺が、そして福井の上松・鷲田は大阪の佛田に付けての三分戦だった。
1番人気は意外にも上松→鷲田で売れていた。やはり近況(上松は前2場所連続で優勝)が良いせいだろうか。
内心「ふむふむファンもなかなか良いところ読んでいるな」と、選手紹介が終わってからのオッズ表示がやけに自信をみなぎらせてくれた。
レースは、牽制スタートから久富が前へ付け、中川以下の中部勢が中団の位置、近畿勢は後方から攻める展開となりこれで佛田の先行は濃厚となった。
赤板で佛田の上昇に併せるように中部勢も上昇、打鐘で佛田が先行態勢に入ると中部勢は近畿勢の4番手以下に切り換え、久富以下は7番手まで下げる絶好の展開となった。後は、中川の捲り上げにあわせて上松がどうするかが勝負所だと思った。案の定、中川は渾身の捲りを打って来た。
だが、好調の上松はこれを難なくブロックしながらの3角捲り、後は上松、鷲田のマッチレース。私はこれで「いただき」と思ったが上松の伸びが良く、2分の1車輪届かずの2着だった(上写真参照)。
同県の1,2着はなんといっても気分が良い(右写真のように笑顔がこぼれる)。しかし、上松を差せなかったのを納得してない私は、しばしクールダウンのローラー上で考えるのだった。
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