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人間、気力が大切だと、いつも自分に言い聞かせている 今期は4月(和歌山、福井)5月(四日市、名古屋)6月(熊本、大垣)ときて、7月は(岸和田、向日町)となっているが、通常一期間の適正斡旋数は9回となっている。だから私の場合、今期正配分は8回だから追加斡旋を頼んでいたが、それが一体どの時期に、またどの競輪場になるかは分からなかった。出来ることならこちらの都合通りのところがいい訳だがそうもいかない。 さて誰と一緒かなと早速配分表を確認すると、何とラッキーなことに、相性の良い田中俊充ではないか。田中俊充とは過去何回か連携しているが最近では、昨年12月の向日町(S級シリーズA級優勝戦)で乗り合わせ優勝させてもらっているし、今年2月の岐阜では、一緒に参加して田中は優勝戦に進出できなかったものの、勝俣智身(神奈川・59期)の先行に乗り優勝しているなど相性は抜群であった。 初日特選は勿論、田中の後ろだった。近畿では他に和歌山のベテラン岡本新吾(42期)、西では今期4月に福井で優勝をさらわれた平尾昌也(長崎)を筆頭に、柳井襄志(山口)、高田久男(岡山)、吉良勝信(福岡)、中部地区は熊本で初日特選連携した地元期待の堀田英利(81期)、中村幸雄(愛知)らがいた。兎に角、この富山でも事故点で前受けは必死で、当の田中も今期事故点をもうこれ以上付けられない状態。 一応牽制はしたものの、三三バンクではあっというまに誘導員との差が十車身以上離れてしまうから、うかうか出来ない。スタートしてほんの僅か牽制したが8番車の吉良が前に飛び出した。ここで放っておくと前走者との間隔十車身差でまた重注になるからすぐに後を追った。周回は吉良-田中-鷲田-岡本-平尾-柳井-堀田-中村-高田並びで回った。 (初日特選、同県の田中俊充とのワンツー、それだけで富山に来た甲斐があった)と内心思った。 私はその時、富山のファンに対する責任がすべて終わったような、そんな錯覚に陥っていた。
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