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松阪普通競輪 第1日目 初日選抜 2001年1月7日()

【レース予想】

 降雪のためこの9レースと10レースは中止となった。
 展開予想は、田中 - 辻 - 木村の中部ライン、住村 - 武智 - 別府の西ライン、それに、伊藤 - 鷲田 - 坪之内の近畿ラインの三分線だった。先手を取りそうなのは住村か伊藤だが、降りしきる雪のため先行策が有利だと思った。

【中止決定】

 8レース終了後、9レースの選手紹介があったが雪は相変わらず降りしきり、結局、公正安全なレースは出来ないとして、9レース以降は中止となった。選手を26年以上もやっているが、選手紹介後に中止となったのは初めての経験だった。

 正月返上で奈良で合宿してきただけに走りたかった。準優の勝ち上がりは規程により抽選によってみなし着位を決定し、6名が準優にあがる。よくスーパーなどで景品が当たる回転式の抽選器で、1番車から順にガラガラと回してパチンコ玉みたいな数字を出す。
 1番車の田中は「6」番を出した。私は2番車だから続いて抽選器に祈りを込めて回す。合宿までしてきたのだ、抽選とはいえ絶対負けられない。「20」番だった。抽選器の中には30番まで入っている。内心(大丈夫かな?)と思った。
 3番車武智「11」番。4番車木村「16」番ときた。4人が終了して4番手だった。(これはまずい!)と思ったが(いやいや絶対大丈夫!)と信じた。
 5番車坪之内「29」番だった。(よしよし!)この時ばかりは人の不幸は自分の幸せだと思った。6番車住村「19」番。
 この時点で私は5番手。あと3人残っている。この内2人、私より下の数字を出してくれればいい。祈るような気持ちで7番車辻の抽選器から出玉を見た。「23」番だ。あと一人に勝てばいい。8番車伊藤だ。レースでは心強い味方だが抽選では敵になる。身長189センチの伊藤が回す。「23 」番がまた出た。(やったー!これで準優に上がれる!)信じて良かった。
 抽選といえども勝負は勝負。今まで数々の抽選を見てきたが、不思議と実力のある選手が勝ち上がる。9番車別府は「26」番。結局、私は、5番手で準優に上がった。「23」番を出した辻と伊藤は再抽選し、伊藤が上がった。
 雪がもたらしたもう一つの勝負。出来ることなら走って決着を付けたかったのは、抽選で破れた3人の選手だったことはいうまでもなかった。

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