バック9番手の位置から2着でゴールした時の気分は最高だった。
【レース経過】
前期S級から降級した大阪の吉田尚作を筆頭に同郷の森村、和歌山の中畑、それに鷲田と近畿勢4人が揃ったが、中畑が「小林
-
澤田の関東3番手を回る」ということで、2周回目に入ったところで、並びは前から、吉田
- 森村 - 鷲田 - 松本 - 小田 - 吉川 - 小林 - 澤田 -
中畑の三分線となった。
ジャンを迎える1センター付近から
7番手以下の小林 - 澤田 -
中畑が上昇し始めると、打鐘と同時に先頭に立った。すかさず、中団を回っていた松本
- 小田 - 吉川の中部勢が、小林 - 澤田 -
中畑ラインに切り換え、あと一周の4コーナーから仕掛けて行った。
それに合わせて小林もスパート。最終1センター、松本は小林の2番手追走の澤田に並びかけたが、ブロックされ一気に後退。その前に松本追走の
小田 - 吉川は吉田 - 森村 -
鷲田ラインの前に入り、吉田は最終2コーナー6番手から捲りに出た。
吉田の踏み出しは良く、捲り追い込みが決まるかに思えたが、
最終2センター、小林 -
澤田の3番手を回っていた中畑にブロックされ、一気に失速。
最終4コーナー、逃げる8番車小林と番手6番車澤田、それに3番手中畑で決まるかに見えたが、中を割って猛然と追い込んできた黒の2番車鷲田が、2着に突っ込んだ。
【レース感想】
平成12年度中期(2000年8月〜2000年11月)に60点を超える事故点を出した選手が771人という予想をはるかに上回る事態になったため、中央判定調整会議でその改善策の検討がなされた。
具体的な内容は省くとして、事故点の違反点数の改正(競技規則第11条
= 敢闘精神欠如 =
事故点9点が12点に加算・競技規則第58条 =
誘導員早期追い越し=
事故点5点が12点に加算)があり、それに伴うあっせん上の措置、さらには制裁措置も強化され、事故防止のための担保策が改善されたというわけである。
これら公正安全な競走を阻害する恐れのある重注違反点数の加算は、選手にとって益々深刻な状況となってきたが、要はルールを守って走れば良い訳で「条件は皆同じという認識で走れれば」そんなに難しいことでもない。
期の始めから色々と思い悩んでも仕方が無いところで、兎に角、無駄な動きを避け、気をつけて頑張るしかない。
そして、初日の特選は吉田 -
森村の大阪コンビに目標を絞り、そこから4コーナー勝負!と腹をくくってレースに臨んだ。兎に角、併走すると事故点が付くし、足を溜めて直線勝負と心に決めて走った。
最終回、9番手になったが余裕はあったし、吉田が2コーナーから捲りに出たときも、スッと車が付いていき、最終4コーナーで前走者が膨らんだ時も、咄嗟に反応することが出来た。
バック9番手の位置から2着でゴールした時の気分は最高だった。向日町から中5日間の調整での参加だったが、ちょっとした工夫が功を奏し、今節は、
「 行
け
る
!」と思った。
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