今度対戦する日があったら、付いて行けるよう万全の調整で臨みたい

【レース経過】　

　本命人気の鈴木一央が前に押し出される形でスタートで前に付いた。

　鈴木後位は、同県の鷲田善一が付き、その後を三谷典正（滋賀）が追った。

　中団の位置には、関東・南関連合ラインの須藤直道 - 高橋秀之 - 佐野永吾、そして最後方には、田中雅史 - 竹内久人の中部勢、それに近畿４番手を嫌って植野幸喜（兵庫）が付ける３分戦の様相を呈した。

　赤板を過ぎ、後方の田中 - 竹内 - 植野が上昇すると、それに併せて須藤 - 高橋 - 佐野も上昇。

　ジャンで、田中 - 竹内 - 植野ラインが主導権を取るかに、鈴木が４番車須藤のインをすくって中団位置を確保しようとすると、外併走となった須藤は、残り１周の４コーナー過ぎから巻き返しのダッシュ。

　それを田中が突っ張り、最終１センターは、先行の１番車田中に、その後位をイン竹内 - 植野、アウト須藤 - 高橋で併走となった。

　鈴木は、前併走状態ながら絶好の４番手となり、最終２コーナーから猛然と捲りを放ち、最終３コーナーで先頭に立った。

　鈴木後位の鷲田は、鈴木の踏み出しに付いて行けず、最終３コーナー、浮いた状態。

　ゴールは、田中の先行を捲くった鈴木がそのまま逃げ切り、田中追走から鈴木を追った竹内が２着となった。

【レース感想】

　一宮参加前、同県の鈴木一央と一緒ということで期待して参加したが、如何せん練習らしい練習が出来ないまま一宮入りし、その練習不足がたたってしまった。

　スタートした時から、脚が引きずるように重たく感じ、走りながらこれで鈴木の捲りに付いていけるかどうか心配していたが、その予感が的中するハメになった。

　鈴木は、前期Ｓ級で競走得点も104台をキープ。中部の若武者・田中雅史の先行を11秒２でいとも簡単にまくってしまった。

　鈴木は、鋼鉄の身体で、3.92の大ギヤを踏み切ってしまう怪力の持ち主だ。

タダでさえ追走が困難なのに、練習不足では如何ともし難かった。

　今度対戦する日があったら、付いて行けるよう万全の調整で臨みたい。