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小松島競輪F2 第1日目 初日選抜 2001年8月11日()

 

 最終バック、先行する國村 - 山本 - 赤松の4番手から佛田が捲りを打つが、最終3コーナー1車身前に出ただけで止まった。

 最終4コーナー、先行する國村の番手を回った山本が有利に追い込むも、3番手赤松が中を割って1着でゴール。

 佛田の番手の鷲田は、4コーナーから外を追い込むも伸びず7着敗退。9番手から中野が猛烈に追い込み4着でゴールした。

 

 勝負はそんなに甘くない

 

【レース経過】 

 号砲が鳴って、牽制気味のスタートだったが、2番車中野智彦が発送機から飛び出すと3番車山本登、5番車大山靖伸と続き、2周回目1センター付近で、前から中野 - 嶋田 - 大山 - 國村 - 山本 - 赤松 - 佛田 - 鷲田 - 田渡となった。

 そのまま周回を重ね、赤板前の4コーナーから 佛田 - 鷲田 - 田渡が上昇すると、ジャン前の2コーナー付近で、先頭を行く中野 - 嶋田 - 大山 ラインに並んだ。

 すかさず中団に位置を回っていた國村 - 山本 - 赤松の中四国ラインが前団を押さえ込み、両ラインを制してジャンと同時に先手を奪った。

 中野ラインを押さえ込んだ佛田 - 鷲田 - 田渡ラインは、これを入れ、あと一周の4コーナーでは、前から國村 - 山本 - 赤松 - 佛田 - 鷲田 - 田渡 - 中野 - 嶋田 - 大山となった。

 しかし、最後方9番手に居た大山がこの位置を嫌ってホームで中野をすくい、続いて最終2コーナーでは、嶋田も中野マークから切り換え、國村 - 山本 - 赤松 - 佛田 - 鷲田 - 田渡 - 大山 - 嶋田 - 中野となった。

 

【敗戦の心理状況】

 今節の主力選手は、今までにない高得点を持っていて、私は初日特選から外れてしまった。

 ここまでの私の直近4ヶ月の競走得点は94.99で、通常なら特選に乗れてもおかしくない得点だったが、上位陣は鳥生知八の101.03を筆頭に97〜98点台が5人もいて、特選9番手でさえ96.39という厳しい状況だった。

 事故点でA級2班に在籍中の選抜スタートは仕方がないとしても、A級1班中に特選洩れしたのは、今節が初めてだった。

 悪いことは重なるもので、どうも6月の福井競輪初日特選で1着失格してからというものツキにも見放されているようだった。

 そこへ持ってきて、インターハイに同行するなど自分の練習がおろそかになり、プロとして言い訳は禁物だが、前走の一宮から中5日では調整不足は否めなかった。

 それでも、佛田という好目標を得て、佛田がしっかり走ってくれれば何とかなるだろうと思っていた思惑も見事に外れ、準優戦に進出できない屈辱を味わった。

 勝負はそんなに甘くないと、この時思った。

 正直いって帰りたかった。色々と悩んだ。帰るべきか?それとも走るべきか?ハムレットの心境だった。

 しかし、帰れない理由があった。それは福井から小松島まで自分の車で来たのだが、途中滋賀県で、親交ある井狩吉雄選手を乗せて来たからだ。

 このまま私が帰郷すると井狩吉雄選手は、路頭に迷う。その井狩選手も選抜戦7着で準優戦に乗れなかった。ここは一つ気を取り直して明日の負け戦を一緒に頑張ろう、という気持ちになった。画して、著しい心の葛藤から逃れた私は、小松島に留まる決意をしたのだった。

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