2004年ナナハンライダーに復帰
横濱たより153号
 
2004.6.30 発行

思い切ってナナハンを購入

 ゴールデンウィークが開けた5月7日にナナハンが到着した。3年前に250ccのモーターサイクルが盗難に遭い、すぐに発見されたものの一部破損されていたので廃車にしてしまった。
 今年の秋には二人目の子供が産まれるわけだし、マイホームパパはいけないという思いもあった。入院していた父の姿を見て、やりたいことは若いうちにやっておこうという気分も盛り上がっていた。子育てが終わってからでは肉体的に乗れなくなっているという不安もあった。まったく無趣味の私としてはひとつくらい金儲けと無縁のものを持っていても良いのではないかと考えた。
 思い切って友人のパリダカライダーの谷口和宏氏に相談し、手頃な中古ナナハンを探して貰った。(福井市西開発1丁目・サードアイズhttp://www8.ocn.ne.jp/~thirdeye/
 彼は私と同じ年だが、小学生の息子にオフロードレースを教えながら、自分自身も現役のライダーとして走っている。ヘルメットオリジナルペイントの名手でもある。 2000年に出場したパリダカが途中棄権(横濱たより022号参照)だったため、もう一度チャレンジする機会を窺っている。
 正月から大晦日まで休日は1日もない生活だが、なんとか時間を作って能登半島1泊2日のツーリングに出たいと夢見ている。
 手元にナナハンが来て、50日ほど経過したが、乗ったのは10回くらいだろうか。基本的に雨の日と夜間は避けている。乗る回数はそれほど少なくはないが、乗る距離は極端に短い。近くのクライアントにデータCD-Rやビデオテープを納品するといった使い方がほとんどだ。
 本来、無駄なものが趣味というか文化なのだから実用本意で乗っているのは、本来の目的とははずれている。
 購入にあたってパートナーの月田千栄子は、反対するどころか趣味のひとつも持ちなさいと勧めたくれた。今年から年金受給者となった母親は頭から湯気を出して反対したが、止められるものではない。70歳までは現役ライダーとして、仕事もこなしていきたい。

マイク・ヨコハマの原点

 私がモーターサイクルに乗っていると不思議がる人がいるが、マイク・ヨコハマの原点は、1987年6月から1988年6月までカメラ片手に全米を走り回った「EZア・メ・カ」にある。最初はロサンゼルスの日系新聞にアラスカ旅行のことお記事にして貰った。帰国後、今は無き「日刊福井」に153回連続で掲載されたものにカラー写真を付けてウェブに上げている。時折、知らない方からメールを頂く。http://mike.co.jp/diary/ez/
 若い頃に世界を見たいと映画「イージーライダー」をみて旅行することにした。
 アメリカには親しい友人がいたわけでもなく、夏は北、冬は南という計画で1年かけて50州全てに足を踏み入れた。65000kmを走ったホンダVF1100は、日本から国際電話をかけて日系人の店に予約しておいた。全てを自分一人で判断して生活する1年は非常に貴重な体験となった。 一番長く滞在したのはカリフォルニア州ロサンゼルス。寿司屋でアルバイトしながら数ヶ月を過ごし、クリスマスパーティにはラテン系の友人達と楽しんだ。
 ライダーというのは単にモーターサイクルに乗っている人という意味ではないと考えている。肉体的にも精神的にもタフで、独立した人間で無ければならない。勿論、リスクを伴う生き方ではあるが、41歳の今、ライダーに戻れたのは本当に幸せなことだと感じている。

 

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