学ぶということ

横濱たより195号
 
2005.12.31 発行

山根一眞氏学ぶ機会
 横浜国立大学安全工学科を卒業したのは20年以上前で良く覚えていないが、ナサが開発した危機管理システム「フェイルセイフ理論」は今の生活にも活かされているように思う。(横濱たより109号参照
 ここ10年はマッキントッシュとインターネットに出会い、学ぶ機会が多い10年だったと思う。その前の10年も商業写真家として学ぶ機会は多かったが、最近はビデオ撮影・編集、DVD制作など時系列・立体的にものを考えなければ内容が多く、脳が活性化している。
多目的ホール 例年、1〜2度は東京のセミナーやイベントに参加してきたが、2005年は、福井県産業支援センター主催のデジタル映像クリエーターパワーアップセミナーを受講している(7月から翌年2月までの長丁場)。決まったテキストもなく、日程も担当講師もころころ変わるといういい加減な講座だ。しかし、これは良い意味でいい加減という意味で、参加メンバーと酒井理隆氏、ギャリー・バッサン氏にセンターの担当官を含めたチームという感じがしている。「NO不可NO」をキーワードに、精力的にロケーションハンティングに出かけたり、課外授業を行ったりしていただいている。
 ハイビジョン映像の編集も見据え、思い切ってPowerMac G5 Quad+23inchモニター+Final Cut Pro Studioを購入してみた。これまでは、PowerBook G4/12でしかDVD制作が出来なかったが、もの凄い処理能力と相まって横濱商館の戦力はアップした。(ハイビジョンカメラの導入は2006年を予定)
今でもMac党教える機会
 現役のビジュアル・クリエーターとして活動していて教えるのは専門ではないが、頼まれれば講義を行うこともある。(横濱たより187号参照)
 福井県立大学の情報処理演習でゲストスピーカーとして教える機会を得た。折角、現場で働いている私を呼んでくれたのだからと、教科書は使わず、10項目くらいのレジュメをあげて、出来るだけ実践的に講義を進めた。
福井市防災センター 一方的に教える-教わるという関係にならないように注意し、途中でクイズを出したが回答方法はインターネット上の掲示板に書き込んでもらう方法を採った。(横濱萬(よこはまよろず)掲示板
 大学には進んだグループウエアシステムが既に導入されており、もっと効率的に進めることが出来ることが分かったが、一般的な人達の間では、掲示板システムを使用してのディスカッションなどは有効だと感じた。
 社会人対象の講義では活発に質問などが出るものだが、学生さんはあまり積極的ではないことに驚かされた。教授によるとバブル期以降の共通の現象だという。

 学ぶ機会として、NPOなどの社会活動もあると思う。2005年の大晦日にスワングループの忘年会ミーティングを開いたが、参加メンバーによって白熱した議論がなされた。非営利活動なので利益を追求するものではないので、金銭的な価値に換算することは出来ない。勿論、テキストも講師もいない。
 その中で追い求める理想やミッションをどのように実現していくかには、多くのナレッジを共有し効率的な運用をするなど実践的に学べるものが少ないくない。
 世の中には、失敗はないという。成功と学びだ。そして、学ぶということは脳を活性化させる楽しい人間的な行為だ。

 

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