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名古屋S級シリーズ競輪 第2日目 準優 2000年5月21日(

 二日目、ただでさえS 級シリーズのA級戦は早いのに私は準優で最も早い第3レースだった。それも、昨日逃げ切られた森田との再戦。「厳しい所に入れられたな」と思った。
 近畿は予選から勝ち上がってきた和歌山の千原と私の二人だけ。中部には選抜5着の橋本に同県の平田が、森田には同じ九州の筒井(佐賀)と藤岡(熊本)、広島の甲斐下は近畿に、岡山の平井は中部につけての三分戦の様相だった。兎に角、私は、千原に付けて活路を見いださなくてはならない。
 相手に気持ちの上で負けていたらすでに勝敗は付いたも同然。プロはいかなる時にも諦めない勝負根性が最も大切である。
 いつものようにレースは牽制で始まり、結局、中部が前付け、近畿は中団、森田以下は後方で待機して周回を重ねた。
 そして迎えた赤板、森田が上昇してこない。これはチャンスだと思った。千原が森田に合わせて発進すれば面白くなる。
 千原は私の期待通り、森田の上昇に併せてダッシュ。タイミングのズレた森田は、私のすぐ後ろで併走状態になった。
 だが森田はいつ捲くってくるか分からない。そうなったら併せて出るしかない。私は、森田の動きを待った。案の定、2コーナーから森田が外併走状態から捲くってきた。千原も垂れて来たし、もうここは出て行くしかない。私は森田を軽く一発張ったつもりだったがバック中バンクまで押し上げてしまった。ブロックしたまま私は番手捲りを打った。
 後はゴールまで持つかであったが、1車身の差で堂々の逃げ切りだった。昨日の森田の出来からすれば厳しいレースになると思っていたが、千原のお陰で見事1着で準優を勝ち上がった。
 これで2月岐阜から8場所連続優勝戦進出だ。でも森田への押し上げ行為で重注がまた1点追加。勝ったことは嬉しかったが事故点のことを考えると明日の決勝が憂鬱になってきた。

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