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松阪普通競輪 第3日目 A級決勝 2001年1月9日(火)









【レース経過】

 決勝戦。ある予想紙は私を本命◎に推していた。私も昨日の準優のように松山が積極駆けなら久々の「優勝」があると思った。
 堀田のデキはいまいちだったし、松山が駆ければ、宮本の捲りも封じ込められると思ったからだ。さらに大阪の島岡と伊藤が福井両者から切り換えないと宣言してくれ近畿4車の結束となったからラインも長く強力だった。

 スタートは、宮本 - 山村が前に出た。松山- 鷲田 - 島岡 - 伊藤と続き、堀田 - 山田 - 杉山が後方待機で周回を重ねた。
 ジャンが鳴って堀田 - 山田 - 杉山が飛び出して行った。それに併せて宮本 - 山村も踏み込む。松山は両ラインの動向を確認してから、4コーナーから巻き返しに出た。
 私は、今節ギヤを52×14から51×14に落としていた。松阪の冷え込みと雨風対策に52×14では出足が重いからだった。私は松山のカマシに乗って付いていった。最終1コーナーでは、先行する堀田を捕らえ松山は難なく先手を奪った。

 これで私は「優勝」を意識した。最終バックストレッチ。ペースで逃げる松山。すると突然、後ろの島岡が「来たーッ」と声を発した。私は島岡が追い出しているのかと思った。

(その手は喰わぬ)と思った瞬間、勢い良く白いユニフォームが私の横を通り過ぎた。

 宮本だ!まさか!松山が豪快に巻き返したその先行を間髪入れずに捲るとは、何という馬力だ。松山が先行すれば捲りは届かない、という油断があった。いや、そうではない、宮本が強かったのだ。宮本の一発の破壊力は、S級にいたその時となんら遜色がなかった。

 優勝は逸したが、久々に気合いが入ったレースだった。

【敗因】

 松山が堀田を捲った後、少し流し過ぎた。私も松山が先行すれば宮本の捲りは難しいと思いこんでいた。
 優勝を意識し過ぎたのか、バックで警戒をしなかったのが悔やまれた。


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