岩橋の捲りをブロック、職人の技?が冴えた。
【レース経過】
後藤 - 鷲田 - 伊藤
-井田の近畿4車に対して、関東勢は岩橋 - 市原 -
大河原ラインと見目 -
川瀬ラインに分かれて、3分線の様相を呈していた。周回は、前から岩橋
- 市原 - 大河原 - 見目 - 川瀬 - 後藤 - 鷲田 - 伊藤
-井田の並びとなった。
ジャン前2コーナーから後藤の踏み出しに合わせる形で、見目
- 川瀬も踏み込んだ。一瞬、見目は、鷲田 -
伊藤のインで粘るかにみえたが、あと一周ホームでは近畿4車の後位に下げた。
後藤は、岩橋の捲り返しを警戒して、ホームストレッチ付近から早めに踏み込んだ。
そして、後藤の先行に岩橋も早めの捲り返しで仕掛けてきた。岩橋は、一旦、見目
-
川瀬のアウトで併走しながら、さらに最終1センター過ぎから強烈な捲りを打ってきた。
私は、後藤の先行に乗って絶好の展開となっていたが、最終バックストレッチで振り返ると、岩橋の捲ってくるスピードが違う事を瞬時に確認した。
番手の私は、最終3コーナーで岩橋をブロックし、そのスピードを押さえた。なおも岩橋は食い下がってきたが、さらにブロックして最終4コーナーに差し掛かった。
返す刀で後藤を抜きにかかったが、車の伸びが悪く、3番手の伊藤にインを突かれ、8分の1車輪で3着となった。
【レース感想】
初日選抜戦で苦渋を嘗めさせられた岩橋との再戦となった準優だが、後藤を援護して、その捲りを阻止することが、このレースでのポイントになるだろうことは予想された。
兎に角、後藤が先行してくれれば、あとの仕事は私にある、とそう思った。このレースまでに40数点の事故点を喫していた私だったが、重注覚悟でレースに臨んだ。
果たして、レースは私の予想していた展開となり、岩橋は、本来の強烈な捲りを打ってきた。私は慌てず、じっくりその捲りを引き寄せ、最終3コーナー、車を併せてブロックした。
レース後、各選手から口々に「あの(岩橋の)捲りは凄かったですよ。良くブロックしましたね」と絶賛されたが、当の岩橋から「さすがですね」と、負けてもさばさばした表情で挨拶してくれたことが、何より救われたことだった。
重注は覚悟していたとはいえ、これで今期も事故点リミットになり、さらに心配の種は膨らんでいった
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