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岐阜普通競輪 第3日目 A級特選 2001年4月15日()

 





 選手生活27年間のなかでもベスト10に入る会心の1着ゴールだった。

【レース経過】

 スタートは3番車の小林が前に出て、鷲田、吉川、出澤と続き、2周回目バックで前から小林 - 出澤 - 鷲田 - 辻 - 吉川 - 林 - 柴田 - 廣島 - 田中の並びで落ち着いた。

 ラインは3(混成ライン)対2(中部ライン)対4(南関東ライン)の隊列で周回を重ね、6番手の林以下の仕掛けを待つだけとなった。

 赤板表示を迎え林以下が上昇し、ジャン前の2コーナー付近で誘導員の後ろの小林に並んだ。小林は突っ張るかにみえたが、ゆっくり後退し、南関の後ろ5番手まで下げ、辻 - 吉川のインで粘った。

 ジャンの4コーナーからホームストレッチ付近まで、イン小林 - 出澤、アウト辻 - 吉川で併走していたが、ホーム線付近でアウト併走状態から辻 - 吉川が仕掛けて行った。

 その仕掛けに乗って2番車鷲田が切り換え追走。最終3コーナー、逃げる林ラインと捲る辻ラインが併走状態のまま最終4コーナーにさしかかった。辻は4コーナーに入っても外に張れずに良く頑張り、ロング捲りでゴールを目指す。

 最終2センター、3番手外併走の2番車鷲田は苦しい展開となったが、最終4コーナー、5番車辻と7番車吉川の中を割って1着でゴールした。

【レース感想】

 最終日特選メンバーは、小林 - 出澤の関東ライン、林 - 柴田 - 廣島 - 田中の南関ライン、辻 - 吉川の中部ライン、それに鷲田だった。

 S級降級の小林は、初日特選で積極先行の5着。準優は、大阪の岡崎和久の突っ張り先行に力を出せず4着となったが、気配は悪くなかった。

 辻 - 吉川もいたが、ここは小林 - 出澤の3番手が手堅いと思い、ここに目標を絞って直線勝負に賭けることにした。

 しかし、最終回、その小林が辻と併走状態になったため、私は、辻 - 吉川に切り換え、兎に角、前に行くことを考えた。三日間を通じて、出足がスムーズだったし、捲りに付いていくのも余裕があった。

 辻が最終3コーナーで止まった時、きのうと同じ轍は踏まぬよう、インの選手をしっかり押さえ込んだ。

 そして最終4コーナー、無我夢中で空いたコースを踏み込んだら、これが初日同様に鋭く車が伸びた。

 今まで1着でゴールしたのは、番手絶好の位置からのものだったが、きょうの追い込みは3番手外併走状態から中を割ってのもので、会心の1着ゴールだった。

 選手生活27年間のなかでもベスト10に入る会心の1着ゴールだった。場内は、騒然としていた(に違いない)
 ーー場内の歓声に包まれながら敢闘門に引き上げる間、何とも言いようのない感動を胸にした。

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