「恵まれる」時もあるだろうという「期待」を胸に込め、46歳の身体にムチを打った。
【レース経過】
6番車の菅野が前に出ると、本村、岡崎、鷲田などが後を追った。2周回目には、加藤
- 本村 - 岡崎 - 鷲田 - 中村 - 石井 - 橋本 - 鷲見 -
菅野で落ち着いた。ライン的には、2(愛知)対2(近畿)対2(南関)対3(岐阜)の並びとなった。人気を背負った岐阜両者に菅野が付けて一番長いラインとなった。
赤板表示で、後方の橋本 - 鷲見 -
菅野が上昇してくると、これに中村 -
石井が続き、ジャンと同時に中村 - 石井が橋本 - 鷲見
- 菅野を叩いて先行した。
さらに岡崎 - 鷲田が橋本 - 鷲見 -
菅野後位に切り換え、あと1周の4コーナーでは、前から中村
- 石井 - 橋本 - 鷲見 - 菅野 - 岡崎 - 鷲田 - 加藤 -
本村の並びとなった。
3番手の橋本は、最終ホームから中村 -
石井の先行を叩いて捲り返しに出るかに、6番手岡崎がインを突いて鷲見後位に追い上げ、最終2コーナーは、橋本
- 鷲見 - 岡崎となった。
岡崎追走の鷲田は、最終1コーナー6番車菅野と絡み、立ち後れるかに、インを突いて追い上げてきた2番車本村が岡崎の後位にはまった。
最終4コーナー、3番手追走の岡崎が外を強襲して1着でゴール。番手絶好の人気の鷲見は、3着敗退した。
【レース感想】
朝から強風が吹き荒れていた。
一宮競輪場は海岸線沿いにあるわけでもないのに、なぜか風が強い競輪場として有名だが、バックスタンドが出来てから更に風の通り道ができ、まともに向かい風を受けることが多く、選手を悩ませている。決勝も朝から強風が吹き荒れ、1レースからレースを終えた選手達が口々に、「半端じゃない」と言っていた。
私も風のことは気になっていたが、岡崎という絶好の目標がいる決勝戦だけに、気合いが入っていたし、ここに来る前、色々と忙しかったというものの「優勝」を手みやげに帰ってやろうと意識していた。
決勝戦に乗っていれば、いつかは「恵まれる」時もあるだろうという「期待」を胸に込め、46歳の身体にムチを打った。
しかし、その期待は無惨にも崩れ落ち、力不足は如何ともし難かった。力不足というより、練習不足と疲労の蓄積が原因だった。3日間を完調で終了することは大変なことである。それ相当のトレーニングを積まなくては結果は出ないものである。
私は、決勝戦7着に不甲斐なさを感じつつも「優勝戦に乗れただけでも良しとするか」と、自分を納得させていた。
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