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和歌山普通競輪 第1日目 初日特選 2001年6月16日()

ここに参加するまでの練習量を考えれば、甘い考えなど私の胸の内が許さなかった

【レース経過】

 号砲が鳴って人気の原田が前に押し出されるようにして前に出ると、続いて吉岡、竹本らが続き、2周回目で前から原田 - 谷 - 鷲田 - 曽我部 - 竹本 - 吉岡 - 本村隆史 - 杉本 - 本村譲治の並びとなった。

 ジャン前の2センター付近から7番手以下の本村 - 杉本 - 本村の中部3車が、中団の曽我部 - 竹本 - 吉岡を牽制しながらゆっくりと上昇してきた。

 それに合わせて原田は、ジャンで誘導員を交わし突っ張り先行を断行。本村 - 杉本 - 本村は宙に浮き、原田 - 谷 - 鷲田の4番手をインに曽我部、アウト本村隆史の両先行選手で取り合う展開となった。

 ジャン発進で先手を奪った原田は、曽我部と本村隆史の併走を尻目にその後も快調に逃げ、近畿3車のゴール勝負となった。

 地元の谷が絶好の番手で追い込み有利に見えたが、原田がそのまま押し切って1着ゴール、3番手追走から中を割った鷲田がゴール寸前で谷を交わし2着でゴールした。

【レース感想】

 前回不本意な成績(9-6-4)で終了した岐阜競輪(2001.5.30~6.1)から中2週間での参加だった。やっと練習不足からも解消され、この間、一日二百キロを二回、延べ7百数十キロを走破し、毎日の多忙さは相変わらず変化はないというものの練習は十分にできた。

 後は展開次第。原田は近時好調で先行捲りに威力を発揮、私は地元の谷の3番手追走となるが、自信があった。
 人気の原田が前に付かされる公算は「大」で、さてどこから巻き返すだろうか、と考えてレースに臨んだ。そうしたところ、ジャン前の2コーナーになって7番手以下の中部勢の上昇が遅いものだから、これなら原田が突っ張ってくれないか、と思った。

 その期待に応えてくれるかのように、原田はジャンで誘導員を交わし、突っ張り先行を断行してくれた。願ってもない展開になったものだと思った。
 過去にも原田の先行に乗って優勝した(1999.3.1松阪競輪)ことがあったが、原田が先行すれば巻き返しは困難だと思った。

 最終3コーナーにさしかかり、後ろから捲くって来る気配もなかった。私は車間を若干空け、谷がどうするか見定め、迷わず中を割った。
 3番手から追い込みを駆ける場合、外を回るか、それとも中を割るかの判断は非常に難しい。私は、過去の経験から中を割った。勿論、外を追い込む脚力があれば、そんな危険を冒さなくてもいいわけだが、1着を獲ろうと思うならやはり「中割り」だった。

 ゴール前、谷をこじ開けて2着でゴールしたが、谷にしてみれば私の中割りは、あまり歓迎できないものに違いなかっただろうが、ここに参加するまでの練習量を考えれば、甘い考えなど私の胸の内が許さなかったのだった。

 びっくりしたのは、原田 - 谷の折り返し車券がダントツだったが、まさか私の2着で5,280円(車番連勝単式9-4、20番人気)も付くとは思わなかった。
 「いくら近況が悪いからといって、付き過ぎじゃない?」と思った。私は9-4の車券を払い戻して欣喜雀躍しているファンを想像しながら、してやったりと思っていた。

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